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シンガポールと日本・100円ショップ(ダイソー・メイドインジャパン?)

 

シンガポールと日本・100円ショップ

こんにちは、リョウガです。

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今日は、東南アジアの小国がアジアの某大国との差について述べてみたいと思います。

 

日本の何倍もの人口の某国の市場に目がくらんで進出していった企業は数しれません。

そして撤退の憂き目を見た企業も無数にあります。

それらの企業から漏れ伝わってくる話は本当にひどいんです。

 

会社を1つ設立するからとてつもない煩わしさがはじまる。

 

10近くの役所の窓口を訪れ、申請や承認や各種証明書の受け取りを

行わなければならない。

 

法律はコロコロと変わるし、現地従業員には不正がはびこっている。

 

下は現場作業員から上は高学歴の管理職まで、あらゆる層において

不正の機会を虎視眈々と狙っています。

 

最悪の場合、暴動が起きて事務所が破壊される。

はては撤退の時にもさまざまな嫌がらせを受ける

ということで、そんな国のビジネスはもうこりごりと見切りをつけて、

シンガポールでビジネス展開を行う企業が増えています。

 

なぜ、シンガポールなのか。

それはシンガポールが世界でも指折りの親日国だからですね。

 

戦争中の日本軍の行為について、多くのシンガポール人が

マイナスイメージを持っているにもかかわらず、日本に対する

高感度は高いんです。

 

ある経済評論家が語っていましたが、100円ショップ(ダイソー)の会社が

シンガポールに出店したところ、売上好調とのことで

シンガポール人も頻繁に利用しています。

 

だが、そのに陳列してある商品の大半は某国製(中国)。

しかもシンガポール国内の屋台などでは、同じ商品が半額で

売っている。それも100円ショップで買う理由を問うと驚愕の答えが

返ってきます。

 

いわく、「某国製品は粗悪品ばかりなので「某国人から直接輸入したら

ひどい目にあう。だが、同じ製品でも日本の100円ショップが選んだ

ものなら信用できるので、ここで買うんだ。」と。

 

これは一例。

シンガポール人が何かを買おうとするときは、いの一番に日本企業が

売る商品を選ぶそうです。

 

その結果、シンガポールは日本に対して年間1兆4000億円の貿易黒字を

もたらしてくれているんですね。

 

ちなみに1人当たりのGNPは日本より多い。民間調査会社が実施した

「アジア10か国の親日度調査」によると、日本が好きという質問に対して、

大好きと答えたシンガポール人は6.6%、好きは24%

日本に行きたいか?については、とても行きたいが77%、行きたいが16%

 

その理由で多かったのは「本場100円ショップで買いものをしたいから」。

 

ここまで高感度の高い要因は、

・世界中に資金提供と技術提供して国際貢献

しているにもかかわらず内政干渉しないとか、

・第2次世界大戦以来一度も戦争をしていない、

・製品が優れている、

・マナーが良い、といった点に集約します。

 

結局、昔の日本のイメージより現在の日本を合理的かつ客観的にみると、

よい国だ、というのが親日の理由のようです。

こういう国こそ臆することなく進出すべきであると思いますね。

すばらしい。

 

 

現在、アジア圏全体で急速な盛り上がりを見せるスタートアップ。

シンガポールも例外ではなく、国際的に有名なスタートアップも数多く生まれています。

 

 

 

そもそもシンガポールは世界で最も起業しやすい国のひとつと言われています。

 

その理由として、

・政府への会社設立の登録が簡単

・投資を受けやすい

・「Enter pass」という、シンガポールで起業する人向けのビザがある(ビジネスプランのレポートやS$50.000以上の資本金などが必要)

法人税が低い(シンガポール法人税は17%)

などが挙られます。

500ものスタートアップが集まるビル

 

One northというエリアにBlk71と呼ばれる場所があります。

 

 

 

ここはベンチャー企業やスタートアップ企業など、約500もの企業が集まるオフィスビルで、政府が積極的に融資を行っています。

 

家賃も中心地と比べて約4分の1ほどであり、コミュニケーションが活発なこのオフィスはスタートアップ企業にとって最適な環境と言えます。

 

また、国は起業家の育成に力を入れており、シンガポール国立大学のインキュベーション事業「NUS enterprise」は技術や起業についての教育、企業のサポートを行っています。

 

 

 

NUS Enterprise HPより

そしてこのNUS enterpriseが、大手通信会社「Singtel」のインキュベーション事業「Singtel innov8」と、メディア開発庁との合同で、先のBlk71を運営しているというわけです。

 

この共同オフィスですが、さらにスペースの拡大が発表されており、ますますスタートアップ企業の活動が活発になることが予想されます。

注目分野「金融×テクノロジー

 

 

スタートアップの中でも最近注目されている分野の「Fintech」。

Fintech(Finance×Technology)とは、金融と技術を掛け合わせた領域のことで、IT企業が金融分野でサービスを展開することを指します。

シンガポールのリー・シェンロン首相が2月、ASEAN-USサミットのためシリコンバレーを訪れた際、AppleGoogleFacebookなどのIT企業を見学し楽しむ様子を自身のFacebookページにもあげていました。

首相はテクノロジーに精通していることで知られており、その影響もあってか政府も同分野に対して積極的に環境整備を行っています。

 

 

Lee Hsien Loong Facebookページより

現在シンガポールでは金融管理局が中心となりFintech増進に向けた取り組みを展開していて、昨年にはFintech専門組織「Fintech&Innovation group」を設立。今後5年間で約200億円を投資するとの発表が出ていました。

今、シンガポールでホットな企業5選

 

現在シンガポールでよく知られるスタートアップをご紹介します!

・Lazada

ドイツのインターネットインキュベーターであるRocket Internetによって立ち上げられた、eコマースサイト。生活用品や電化製品など、多種多様な製品を扱う

・GrabTaxi

マレーシア発、拠点はシンガポール。2年前にはSoftbankが出資し、最大の株主となったことも話題になりました。大半のスマホ保有者は利用する、メジャーなタクシーアプリ

・Zalora

Lazadと同じく、Rocket Internetによって立ち上げられた、ファッションeコマース。私の周りにも利用者がたくさん

・Redmart

2011年に設立された、食料雑貨を扱うeコマース。アプリが見やすく、種類が豊富。私がシンガポールへ越して来た当初、重い物はここでまとめて買うと良いと教えられたのもこのサイトでした

・Property Guru

不動産サイト。数多くの賞を受賞しており、情報量が多く、家探しの際誰もが参考にすると言えるほど人気がある

Fintech分野のスタートアップ8選

 

さらに、Fintech分野で今最も熱いスタートアップもご紹介しますね。

・Bw8 Trading

ソーシャルトレーディングネットワークを利用して、一般投資家とトレーダーを結びつけ、トレーディングをやり易くする、資産管理に特化したスタートアップ

・Dragon Wealth

富裕層をターゲットにしたマーケティングプラットフォーム。フィナンシャルアドバイザーが各クライアントのポートフォリオを比較し、より高いパフォーマンスをあげているものを別のクライアントに提案できる、既にいくつかの銀行で利用されているアプリ

・Fastacash

SNSで繋がっている人に対して、金額を入力してボタンをタップするだけで送金できるサービスを提供。送金時にメッセージや動画、画像も添付することができ、個人間だけでなく、個人からお店への送金も可能

・Kashmi

アジアに特化した、個人間の支払いを行うモバイルペイメントサービスを提供。電話番号かメールアドレスをもっていれば簡単に利用することができ、制限なく即時に送金を行える。特に若者のあいだで人気

・Kyepot

ソーシャルフィナンシャルサービスのスタートアップ。各個人が財政目標を達成するために信頼のおけるグループを作り、その中で貸し借りなどを行えるグループセービングを目的としたサービスを提供

・Otonomos

会社の設立や、株式の権利などを自動で統治するサービスを提供。共同創立者や、新しい投資家を探すこともできるため、自分が知らない企業の株主になったり、会社の設立・買収などが簡単に行えたりする

・OTDocs

取引に関連する文書を1つの共有フォルダに入れれば、文書を一度アップロードすれば権限のある人はいつでも確認できる便利なビジネスサービス。また、ドキュメントステータスをほぼリアルタイムで確認できるため不正防止にもつながる。電子署名が多くの国で認められるようになってきた今、とても便利なことで人気のツール

・Toast

送金代理業者の介入なく、現地のオフライントラベルカードや銀行口座からフィリピンへ送金できる、在星フィリピン人出稼ぎ労働者の送金の手助けを目的とした国際送金スタートアップ。このアプリを利用すると、手数料は通常の半分以下に抑えられるとのこと