リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

・自転車屋さんの正しい姿勢の商方法

自転車を20年ぶりに本格的に乗ってみた。

ところが転倒してしまった。

自転車屋さんに行ってみた。

店頭、不具合の有無を聞かれた。

購入時に「当店では、無料点検を行なっていますから

お気軽に立ち寄ってください」と聞いてはいたが

不具合らしい不具合がなかったから一度も立ち寄る

ことはなかった。

「別に不具合はありません。購入してから一年が経過

していたのでなんとなく持ってきた次第です。」

と正直に話をしたとろころ、点検には20分ほど

時間を要しますといわれた。

そこで、近所の本屋で20分ほど時間をつぶして再訪問

すると、点検、いやメンテナンスが終わった。

 

店員から、自転車全体のねじを点検したところ

チェーンをはじめ稼動か所に油をさしたこと、

タイヤに空気を入れたこと、そして特に不具合は

ありませんと説明を受けた。

それはよかった、どうもありがとうございますと御礼を言うと

「3ヶ月に一度は来てください。手入れしたぶん長持ちしますから」と心地よい言葉が返ってきた。

店うを出た際、ふと思う。約20分かけてメンテナンスした

彼の労働対価は一体どこのあるのだろうか?そもそも長持ち

しては、買い替え需要が発生しないではないか。

たとえは、車にしても、家電にしても、着物にしても、

「メンテナンス」というのは、一つの商売でもある。

車の細部の点検、エアコンのクリーニング、着物の染み抜き

いずれも金がかかる。

では、自転車店のメンテナンスはどうして無料なのか?

 

無論、その際で発見した不具合の修理代で稼ぐという面は

あるだろう。だが、それより大きいのは他店との競合では。

近隣店だけではない。

今や、自転車はネット通販でも買える時代だ。価格だけ

見れば、町の自転車屋さんよりもやすかろう。

しかし、”売りっぱなし”が増えたのは明白だ。

その差別化がこの無料メンテナンではないか。

 

少なくとも、今後誰かに「イイ自転車屋さんを知らないか」

と問われたら、この自転車屋さんを心から薦めるだろう。

 

そうか、ここに”口コミ”という最強の宣伝効果が潜むでは

ないか。本当にイイ店は口コミで客を呼ぶ。

安さが売りのネットに対し、実店舗の強みである接客、

そして、口コミによる評判で勝負する。

自転車での帰り道、そんな商売の正しい姿勢に気付いた

とき、より暖かくなった風も心地よく感じられ