違和感
東京オリンピック開催まで500日をきった。
都内のあちらこちらで、様々なイベントが行なわれ
各競技の選手たちがイベントに参加し、会場を盛り上げて
いる。同時に記念切手の発売やピクトグラムの発表もなされた。
都内ではオリンピックに向けた会場や選手村の建設が行なわれている。国立競技場の建設も急ピッチで進められている。豊洲に
向かう道路は整備され、いつの間にか新しい道が開通しており
”本当にオリンピックが東京で開催されるのだな”という雰囲気を
否が応でも感じさせられる。
メディアではオリンピック効果で更なる外国人観光客の増加もが見込まれ「観光ビジネスが活況」とか「オリンピック開催による
経済効果」といった、儲かる話ばかり先行し期待感を高揚させて
いる。また安いといえない観戦チケットの争奪戦も予想され
それまで、全くオリンピックやスポーツに興味のなかった知人
も何の競技を観戦しようかと、当選するか分からないのに、観戦
したときのことに思いを馳せている。
色々オリンピックの話題で盛り上がっているが、盛り上がって
いるのは東京だけみたい。国内の他の地域では特段盛り上がっている感じはしない。また、都内に勤務するビジネスマンたちは
開催期間中は海外からの観戦客たちで、ごった返すことが見込まれるため「通勤電車に乗れるのか」、「始業時間に間に合うのか」、「そもそも都内に向かう電車に乗れるのか」という心配事を今からしている。あると都民は「オリンピックに多額の予算
(税金)を投下するなら、交通インフラ整備や待機児童問題の
解消といった都民生活に役立つ税金の使い方をしてほしい」といった意見がある。
今回の東京オリンピックは復興五輪というらしい。東日本大震災から8年経過した今でも復興がままならない被災地が多数あり
今年の2月21日に復興庁が発表した東日本大震災による避難者数は約5万2000いるといわれている。
ずれている地層があり、先日まで各大学が地層研究を行なった。
地元では自然災害を感じられる場所として断層を見学できるようになっている。このような災害地ではオリンピックどころではないという人も少なからず存在する。東京だけ盛り上がっている
姿に違和感を覚えるのは私だけだろうか。