リョウガのページ

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名残惜しい平成時代の平成世代

この平成30年の間に生まれ育った平成時代。平成一桁生まれは物心ついた頃にバブル経済が崩壊、その世代の多くは小学生の時にイラク戦争、中学生でリーマンショック、高校生で東日本大震災を経験。

ゆとり教育を受け、ゆとり世代と呼ばれ育ってきた。しかし、この間に少子高齢化が急速に進んだことで一人ひとりの負担が大きくなって、平成時代もゆとりを失いつつあった。

「平成29年消費者白書」によると、可処分所得の占める消費支出の割合はここ30年の間、全体的にゆるやかに低下しているが、その中で30歳未満の若者の低下が著しい。

特に単身世帯では男性は食費、女性はファッションへの支出が減っている。

白書は「全体的に消費意欲が低下している中で、特に若者が消費に慎重で消極的である」と指摘している。

 

しかし本当に若者は消費に意欲を失ってるのだろうか。

金融資産を見ると、30歳未満が保有する金融資産の割合は日本人の資産全体のわずか0.5%に過ぎず、

一方で50代以上は80%を超える。当然、30歳未満は収入も低いので、消費したくても先立つものが乏しいのである。

若者のファッションへの消費が減っているが、ファッションに興味を失っているからというと、そうでもない。ファストファッションの台頭などで品質の良い物が安価で手に入れることで、支出額が減少している側面もある。

 

若者のクルマ離れ、アルコール離れなども言われるが、クルマが若者のステータスで、アルコールもビール、日本酒一辺倒であった昭和時代とは異なり、趣向が変化しているのは間違いない。

 

平成30年間で、もっとも大きな変化はインターネットの台頭だが、幼い頃からデジタルに慣れ親しんできた彼らはデジタルネイティブ世代とも呼ばれる。

元号となり、やがて昭和生まれとは違った価値を持つ平成世代が社会の中核を担うことになる。

新しい時代は社会や企業、職場に少なからず変化をもたらすのは間違いない。