ブレずにこだわり続けるイチローに習え
早いもので、イチロー選手が引退発表してから2か月が経った。
私は、イチローは50歳を超えても現役を続けると思っていた。
ので、あっさり引退してしまったことに、拍子抜けした。
「けがをしないで長年にわたって活躍してきたこと」
「それがベースにあるから、世界記録が誕生したこと」、
「異なる環境に身を置いても、それに対応できる適応力があること」
を指摘していた。
NPBからMLBと大きく環境が変わり、対戦する選手もガラリと変わった
のもかかわらず、イチロー選手がコンスタントにヒットを量産できたという
ことは、環境の変化に対応する能力が際立っていると思う。
振り子打法がトレードマークだったイチローだったが、MLBに行ったとたんにそれを封印し、新しい打法で対応した。
このように環境の変化に対応する適応力と、日々のルーティーンワーク
や野球に対する愛情は一切、ぶれずに、イチロー選手独特のこだわりを
持って継続していた。
一方、日本の経済界は、というと、産業のコメと呼ばれた日本の半導体は
世界を席巻し、世界シェアNo.1だった。
スーパーコンピュータが世界No.1だった時代もあった。
F1ではホンダエンジンを搭載したマシンがワールドチャンピオンを
獲得したこともあった。
このように様々なジャンルで世界一を極めた日本企業だったが、
今となっては、世界シェアNo.1を獲得しているのはクルマやオートバイ
ファストファッションぐらいであろうか。
経済のグローバル化、ボーダレス社会、ITとうい大きな環境の変化に
対応できなかった日本の企業はいつのまにか、世界に舞台から引きずり
降ろされてしまっている。
しかし、日本企業にだってイチロー選手同様、ブレずにこだわりを持って
継続してきたものがあるはず。
それは、各企業が長年にわたって研究開発してきたものであり、
将来のビジネスの種となるものがあるはず。
きっと、再び日本企業が世界を席巻する日が来ることを願う。