プログラミング思考は働くものにとってもこれからの時代を生き抜く必要な能力であると
2020年から小学校でプログラミング教育がはじまる。
2016年、政府はプログラミングの必修化を成長戦略に盛り込み、
4年たった今、ようやくはじまることになった。
なぜ、今プログラミング教育なのか。
文部省の教育の手引書を要約すると「今日コンピューターは人々の生活の様々な場面で活用されている。コンピュータをより適切、効果的に活用していくためにはその仕組みを知ることが重要。プログラミング教育を通して子どもたちの可能性を広げるものにつなげる」としている。
ではコンピュータのプログラミングとは何か。
辞書によれば、コンピュータのプログラムを作成することにより人間の意図した処理をコンピュータに指示する行為の事。
例えば結婚式のイベントや運動会の種目などを順番に書きだす場合、これを人間の言葉ではなくプログラム言語で指示するというもの。
しかし小学校の教育ではそうしたプログラミングのスキルを学ぶのではない。
定規や分度器を使わずに三角形を作図する方法や、さなざまなリズムやパターンを組み合わせて音楽を作ることをプログラミングを通して学ぶ。
「コンピュータに意図した処理を行うよう指示する体験をしながら時代を超えて普遍的に求められる力としてのプログラミング的思考を育む」(文部省)
プログラミング思考は仕事の効率を上げるうえでも欠かせないといわれている。
例えばある商品を開発しようとするとき、適当に試作品をたくさん作っても売れるものができるとは限らない。それよりコンセプトを決める、アイデアを出す、顧客ニーズの情報を収集するなど必要な作業を分解し最適な選択を行うことで無駄が省け効率が上がる。このように優先順位をつけ、効率的に行う、これがプログラミング思考の一例。
またプログラミング思考によって多面的に物事を見るという発想が生まれるという。
複数の異なる見方をすることで作業状況を広く把握できる。プログラミングを遂行する上では筋の通った理論的な組み立ても不可欠で、これも仕事を進める上で大切な要素となる。
「プログラミング思考によって物事をシンプルにとらえるようになり、物事を正しく分類、分析する力が養われる」と、プログラミングの専門家は言う。
プログラミング思考は働くものにとってもこれからの時代を生き抜く必要な能力であると思った。