No.2じゃダメなんですか,はNG
世界1高い山は?
と聞かれたら、誰もがエベレストと答える。
世界一広い国はというと、ロシア。
世界一大きな湖は。カスピ海っである。
ここまでは難易度は低く、知っていて当然。
では世界で2番目に高い山、
2番目に広い国、
2番目に大きい湖は、と聞かれたら
全部回答でき人はかなり少ないでしょう。
正解は、からこるむ山脈にあるK2、
広い国はカナダ、
大きい湖はスペリオル湖
知らなくても恥ではありません。
1番手は人々に強烈な印象を残すが、2番手となると
あまり印象に残らないから。
2番手以降は、その他大勢との位置付けである。
それほど1番手と2番手に大き差がある。
一昔前、スーパーコンピュータ開発を巡る予算の妥当性を
検討する席上で開発者が、「目標は世界一の性能です」
と述べた。
これに対し与党政治家が「2位じゃダメですか」と問いかけた
のは有名な話。
この質問に開発者は黙ってしまった。
もしかしたら「そりゃ2位じゃダメですよ」と心の中で
つぶやいたかもしれない。この推測が当ったかどうかは
ともかく、開発競争は1番手であってこそ輝きが増す。
どのような商品でもシェア1位のブランド力は、2位以下を
圧倒的に引き離すうえ相乗効果を得られる。
ビールといえば○○、スマホといえば××、かっぷめんといえば
△△、といった表現を純粋想起という。
消費者の心理的シェアが1位になること。ここを目指して
企業は日々しのぎを削っている。1位になれば消費者は
深く考えずに買ってくれるからだ。すると、
マーケティングの努力が少なくてすむ。
2位以下は、その他大勢だから消費者の注目度は低い。
したがって、2位以下はシェアを拡大するため血のにじむような
努が必要になる。
ここで努力をしないで2位以下に甘んじていると、
一生浮上しないし、かや外におかれる。
勿論人間も同じ。
大相撲では、優勝力士には、それこそトラック満杯になる
くらいの商品がでる。来場所からの懸賞金も期待できる。
しかし、準優勝力士は何ももらえない。
そもそも準優勝という制度さえない。先場所の準優勝力士
の名前を言える人は少ない。
また、”当店ナンバーワンホステス”には次から次にお金のち
の客がつく。独立資金を援助してもらったり、何かといおしい。
サラリーマンも「この手の仕事は彼に任せるのが一番」との
評価が得られたら、それからは大事な仕事がたくさん舞い込む。
そして、出世の道が開けるかもしれない。
今現在、その他大勢の中にいるとしたら、そこで甘んじては
いけない。
仕事をするなら常に1番手を目指そう。