リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

漢字は,皮肉なものがあります「心を亡くす」

漢字には、なかなか皮肉なものがあります。

人の夢と書いて、「儚い」。(はかない)

夢と言えば明るい希望や願望を意味する言葉だが、

たしかにそれは消えてなくなるハカナイものである。

人の為と書いて、「偽」。(にせもの)

世の中には「人のため」と言いながら、結局は自分の利益を考えている

ニセモノがどれだけいりでしょう。

そして、心を亡くすと書いて、「忙」しい。

 

作家五木寛之は、著書「自分という奇跡」で、

「自分はずいぶん忙しい生活を続けて、それなりにそれを楽しんで

きたけれども、ずいぶん心を失ったものだなと、つくづく思います」

と書き、忙しいことは、まさに心を失うことだと論じる。

 

世の中には、忙しすぎて心を失い、うつ病になった者がどれだけいるだろう。

その果てに、自ら命を落としたものさえもいる。

それでも社会では、忙しいことが美徳のようにも映る。

 

たとえば、社内で「忙しい?」と聞かれて、忙しくなかったとしても

正直に答えられる人はどれだけいるでしょう。

人間の能力は一定ではない。要領よく仕事をこなし、

周囲の人間よりも随分と早く早く仕事を終わらせる人もいでしょう。

それでも、「忙しくありません」と言えば、サボッているとも受け取られ

かねない。

だから、忙しいふりをするんですね。

出来る人間が仕事もないのに周囲のスピードに合わせて残業する。

こんなことで生産性があがるはずがない。

 

「忙しい」が口癖の人がいます。

こういう人の周りからは、自然と人が去っていく。

ある者が親交を深めようと連絡を取っても、

忙しさを理由に三度も断られれば、

「あの人は忙しい人だ」と誘われなくなる。

社内で、「忙しい、忙しい」とわざわざ周囲に聞こえるように口にする。

それはいらだているように見えるから、社内の雰囲気を悪くするうえに、

人を寄せ付けない。

 

とはいえ、「忙しく生きること」、これもまた充実した人生にはちがいない。

それでも、心を亡くした人生が充実した人生かといえば、それはちがう。

 

忙しいと心の余裕がなくなる。

心の余裕がなくなれば、自分の事しか見えなくなる。

自分の事しか見えなくなると、他人の心配りを忘れる。

忘れるという字も、心を亡くすと書く。

 

なるほど、忙しく心に余裕がないから、大切なことを忘れるのか。

たとえどんなに忙しくても、他人に気を配る心の余裕は持ち合わせたい。

 

自ら人に言うと書いて、「自信」。

毎日のように「忙しい、忙しい」と口にし、多忙ぶりを周囲にアピールする

自信家よりも、黙々と仕事をこなす謙虚な者の方が、できる人間であるのは

言うまでもないでしょう。

 

「忙しい忙しいと言っていると、心を亡くしちゃう」といいます。

漢字の「忙」からで、確かに忙しい毎日を過ごしていると心の余裕がなくなるのは事実。

どこか殺伐としたオーラが漂って、周りを寄せつけない雰囲気。

やることが次から次に…やってもやっても終わらない、というスパイラル。

そんなときはイライラして言葉や態度が強くなりがちです。

目の前のことをこなすだけで一杯なので、いいアイデアも浮かばないし、

楽しむことさえ忘れてしまいます。

なかには、「忙しい」と口に出すことで安心する人もいます。

スケジュール帳に空白があると不安になって、そこに何かを埋めたくなってしまうタイプ。

それでいて、「忙しい、忙しい」と口にする…この人は忙しいと言いながら、「本当は忙しい自分に酔っている?」と思う人もいます。

でも、傍から見て本当に忙しい人は、「忙しい」という言葉を聞かない。

いつ見てもスマートな態度で、落ち着いたその姿は凛としています。

あなたの周りに「忙しい」が口癖の人、いませんか?

では、ちょっと見方を変えて、自分の周りに「忙しい、忙しい」と口癖のように言っている人がいるでしょう。

その人に、仕事を頼もうと思いますか?

その人を、食事や飲み会に誘おうと思いますか?

多くの人は、「No!」と答えますね。

いつも「忙しい」と言っている人には、気持ちの余裕や豊かさがありません。

これが相手にも伝わりますから、誰だって離れていきます。

大きなチャンスを、自らの手で逃がしている。ときには、「忙しいのは、あなただけじゃない」と反発を買うこともあります。

自分自身のことはわからなくても、こうやって誰かに置き換えてみるとわかりやすい。自分がされてイヤなことは相手にもしない。

そう心がけていると「忙しい」と発する回数も減ってくると思います。

 

みんなネガティブな感情にとらわれる

1. 性格を変える必要はありません

私たちは、日々ネガティブな感情にとらわれることがあります。

「仕事で大きなミスをした。本当に自分はダメだ」

「夫が家事を手伝ってくれない。イライラする」

「会社の方針に納得いかない」

「上司とウマが合わずに悩んでいる」
 
 
 

大切なことは、ネガティブな感情そのものをなくすことではないんですね。

ネガティブな性格を変えることでもありません。

ネガティブな感情をうまく扱い、すぐに回復させる心の技術を身につけることが最も簡単、効果的です。

「嫌な感情からすぐに抜け出す方法」をご紹介します。

2. ネガティブな感情も人間にはありうる

イライラ、不安、心配、自己嫌悪、後悔、行き詰まり感、絶望感……。

ネガティブな感情と言っても様々です。

このような感情になったとき、まず考えるべきはネガティブな感情にも一理あるということです。

もしあなたから、心配や不安を感じるという行為そのものを完全になくしてしまうことができるとしたら、どうでしょうか?

後悔や自己嫌悪感を全く感じない心になってしまったらどうなるでしょうか?

適切な準備を怠ったり、全く反省をしないことで同じ失敗を繰り返すことでしょう。

つまり、ネガティブで嫌だと思っている感情にも肯定的な側面があるということです。

「ポジティブ3:ネガティブ1」

心理学では、「3:1の法則」というのがあって、ポジティブ3に対してネガティブが1ぐらいあるのがちょうど良いと言われています。

ネガティブな感情から肯定的なメッセージを受け取り、

「次どうするか?」「何が次に活きてくるか?」という未来志向・行動志向に転換できるかどうかが重要です。

 

 

よく「ネガティブな性格を変えたい」と言われるのですが、そもそもネガティブな感情から回復できない人はいないのです。

なぜなら、その本人も1年前の失敗を今も毎日悩み続けているわけではないからです。

ただ、落ち込んだら2週間ぐらい後悔や自己嫌悪感が続いてしまう状態が、1日で回復できるようになればいいだけなのです。

このような心の姿勢を作らなければ、本質的な変化は起こせません。

「私はネガティブな性格である」と決めつけている限り、変化は起こしにくいのです。「私はネガティブな感情から回復する技術を身につける」と置き換えた瞬間にスキルの問題に変わります。

ここから変化はスタートしますね。