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ドライブ時,空調は内気循環それとも外気導入 真実と誤解に気を付けて

 

ロードサービス「JFA」の会報雑誌に、

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「ドライブ中、空調は内気循環、外気導入どちらがいいの?」という記事が

あり、興味深く読んだ。

 

この春、空調は「内気循環」一択だった。

理由は「花粉」だ。外気導入では花粉が入ってくるに違いないから、

その防御のためだ。

 

記事では、車内にプレパラートを置いて内気循環、外気導入それぞれの

花粉量を顕微鏡で確認するという実験をおこなった。

その結果、花粉外気導入においてもわずかな数しか確認できず、

内気循環との差もなかった。なんでも最近のエアコンフィルターは

花粉が除去できるので外気導入で花粉を心配する必要はないのだという。

 

つまり、「花粉が入るに違いない」というのは自分自身の思い込み、

決めつけに過ぎなかったのだ。

また記事では、空調の内気循環は安全運転に影響を及ぼすと警報を鳴らす。

 

思えば、春先、運転中に眠気に襲われることが何度かあって、コンビニに

立ち寄りコーヒーを飲み、短時間の仮眠をとったりしてしのいだもんです。

記事によると、これも内気循環の影響だという。同車種の車2台を用意し、

それぞれに4人が乗車、同じ条件で空調を内気循環と外気導入にして走行

実験を行ったところ、

内気循環の場合、車内の二酸化炭素濃度は外気導入の4倍になったという。

二酸化炭素濃度が高いと注意力低下、眠気、軽い頭痛を引き起こす。

 

なんたることか、「花粉が入るにちがいない」と決めつけにより、

内気循環を貫いたことで、さらなる危険を招いていたのだ。

それにしてもどうして決めつけたのか?

無論、車内にプレパラートを置いて実験したこともなければ、

「内気循環で花粉防止」といった記事を読んだわけでもない。

ファクト(事実)は、実験結果や数的根拠などに基づくもので

あるが、人は時に経験や思い込みだけで自分流のファクトを

作り上げてしまう。

それは、時に、物事を正しく見ることの邪魔をする。

 

果たして、アパレルファッションが売れないのは、ファストファッションとの

競合が理由なのか?(自社の商品に魅力はあるのか?)、

ゆかたが売れないのは、天候不順のせいなのか?(ネット通販をはじめ競合は

増え続けている)、きものが売れないのは着物離れの影響なのか?

(どうして着付け教室に生徒は集まるのか?)

 

さて、事実はどこにあるの?

思い込みで本質を見誤っていたとしたら、いつまでたっても問題は解決しないのでは。