リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

瀬戸内の心に残る原風景

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誰しもが大事にしている、大好きな場所とか、思い出の場所があると思う。

心の中の原風景とても言うような、お気に入り、とっておきの場所。私は、大坂育ちなのでやっぱり、万国博覧会跡や枚方パークのバラ公園で過ごす。日本は絵になる景色が多いから、それぞれが大事にしている原風景があるだろう。

大学時代、東京にいた時、横浜などはとても印象深い。横浜といえば登場する楽曲がたくさんある。横浜に限らず、北海道や銀座、京都、神戸、長崎など地名が登場する楽曲がたくさんある。おぼつかない記憶のため、はっきりは覚えていないが、最近は横浜が舞台になる歌が少なくなってきている。理由はベイブリッジができたためである。橋がないころは海の向こうが見渡せ、異国への憧れが生まれたり、刻々と変わる夕日の景色など、果てしない海が見えたからこそ感受性豊かになり、切なくなったりして、多くのアーチストが歌にしたのだろうが、ベイブリッジができてから現実に引き戻されたのか、また、果てしない海が見えないためか、横浜を舞台にした楽曲が誕生していない。

先日、愛媛に行った。高校生の修学旅行以来だったので、30年ぶりに訪ねた。道後温泉もリニューアルしたのか、こんなきれいだったのかなと思うほどで、美しく整備された温泉街になっていた。当時は広島からフェリーで渡ったが、今ではしまなみ海道があるため、広島県から島々を経由して渡れてしまう。しかも、高速道路はオートバイと自転車できちんと分割され、歩道とサイクリングロードも並走しているという、素晴らしく整備された道である。

しかもその景色が圧巻である。巨大な橋が延々と続いているのである。このような巨大なプロジェクトを完成させてしまう、日本のゼネコンの底力が感じられ、日本の技術力の高さミひれ伏してしまう。今治側から見た来島海峡や、吉海町のある大島からの景色は本当に美しく、数々の島々が無数にあるように思えてくる。きっと夕方はロマンチックな景色になるのであろう。だが、やはり、巨大な橋に目が行ってしまう。

しまなみ海道ができるまでは、船しか交通手段はなく、島民の生活は不便だったのであろう。しまなみ海道ができたからこそ、利便性が高まり、本島との行き来も簡単に出来るようになった。だけど、橋がなかったころの美しい景観はもう見ることが出来ない。橋で繋がっていないころの瀬戸内海の島々の景色を心の原風景にしてる人たちもいるのであろう。