リョウガのページ

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自律神経 心の余裕

あるラジオを聞いていたら、「あなたは予定・約束のどれくらい前に目的地に到着するようにしていますか」をリスナーに問う特集をしていた。リスナーからはメールで多数の回答が寄せられた。その結果、出来るだけ10分前には到着するように心がけているというのが平均値の数値だった。しかし、渋滞に巻き込まれたり電車が遅れたりして、遅刻することがあるとの回答がチラホラ。

 

ラジオのパーソナリティーは男女だった。男性の方は48歳の漫才師。若いときに師匠から、仕事先には必ず30分前に着くようにと指導されたという。師匠曰く、そういうことが出来る人間になる必須条件だからと。今もその言いつけをずっと実行していることを、やや自慢げに語っていた。女性の方は31歳のマジシャン。こちらは1時間前に着くようにしているとのこと。その理由は、漫才師とは違いマジシャンは色々と準備作業が必要だから30分前では間に合わないから。漫才師の方は「恵、そうなの?」と驚いた反応。「もしかして、こいつはオレよりできる人間なのか?」と漫才師が心の中で思っていたかどうかは定かではない。

 

時間の余裕は心の余裕につながる。師匠のいうように、30分前というのは重要なキーワード。30分の余裕は、その日の自律神経を安定させる。無事30分前に到着したら、空き時間を有効に活用できる。漫才師ならリハーサルを、サラリーマンなら仕事の書類を再度チェック、受験生なら参考書を何ページも読める。

 

しかし、10分前到着を前提としたら、渋滞や交通事故など予期しないアクシデントが発生したら、間に合わなくなる。こうなると自律神経のバランスは崩れる。不安・興奮・緊張で急に心拍数が増えたり血圧が上昇する。そして、思考力・判断力が低下して仕事はうまくいかないし、合格も遠ざかる。自律神経は、各臓器や汗腺、瞳孔、血管などにある重要な神経。このバランスが乱れたままだと、精神的健康のみならず身体的健康も害するからあなどってはいけない。自律神経失調症という病気になると相当やっかいだ。

 

ところが当然のことながら自律神経は意図的にコントロールすることはできない。したがって、普段の生活が不規則にならないことが自律神経を整えることにつながる。具体的には、30分まえ到着に加えて30分の早起き。もちろん決まった時間に起き、太陽の光を浴びる。呼吸を整えながら筋肉の緊張をやわらげるヨガはおすすめだが、時間がない人は簡単なストレッチ体操だけでもOK。そして規則正しい食事。朝食抜きなどもってのほか。これらを習慣化すると、自律神経の乱れは無縁だろう。