リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

「おもてなし」は客を「もてなす」と「おもてなし」は動詞の丁寧語で、「モノをもって成し遂げる」から来ており、客に対する扱いや待遇のことを指す。

 

 

2013年9月、アルゼンチンで行われた2020オリンピック招致のプレゼンテーションで、滝川クリステルさんが日本の「おもてなし」の心をアピールした。世界のアスリートへの気遣い、
訪日外国人や観戦客への心遣いを爽やかに訴え、東京での開催を勝ち取った。

 

突然の結婚発表で世間を驚かせた、小泉進次郎議員(38)と滝川クリステルさん(41)。

この日を迎えるまでのそれぞれの歩みとは。

1977年、フランス人の父親と日本人の母親の間に生まれた、滝川クリステルさん。

大学卒業後にアナウンサーになると、フジテレビ夕方のニュース番組に登場。

当時の秘蔵映像が残されていた。

そんな滝川さんの名前を一躍広めたのが、2002年からメインキャスターを務めた夜の番組「ニュースJAPAN」。

ニュースを左斜め45度のアングルで伝える独特のスタイルが話題となった。

その後、フリーキャスターとして活躍していた2013年。

東京オリンピック招致のプレゼンテーションでは、日本の心を「おもてなし」の5文字でアピール。

見事、東京オリンピック開催を勝ち取った。

一方の進次郎氏は、1981年に小泉純一郎元首相の次男として生まれ、2009年の衆議院選挙で初当選。

兄は俳優の小泉孝太郎さん(41)。

精悍(せいかん)なルックスと、父譲りの歯切れのいい語り口でたちまち人気者に。

その後、自民党青年局長、復興大臣政務官、党の農林部会長などを歴任。

2018年10月からは、自民党厚生労働部会長に起用され、妊婦が医療機関を受診した際に払う妊婦加算について、「結論から言いますと、きょうの部会の総意は、妊婦さんに自己負担を発生させることは容認できない」と、厚労省に見直しを求めた。

2人の交際は2018年からということで、このころすでに交際期間に入っていたのかもしれない。

未来の首相にと期待する声も高まっている進次郎議員。

結婚について聞かれることもあったが、2013年、その際には、「国会は出会いの場ではない。出会いがあっても国会はイヤ。家の中まで議論したくない」と話していた。

そんな2人の接点とは、なんだったのか。

実は、2010年のフジテレビの番組で、滝川さんが進次郎議員にインタビューをする映像が残っていた。

滝川さん「基本的にアナログな部分を大切にしたいというお気持ち?」

小泉進次郎氏「アナログ人間なんでね、追いつけないですよ」

仕事の立場を超えて、やがて恋に落ちた2人。

ともに歩むこの先にはどんな未来が待っているのだろうか。

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あれから6年。東京オリンピックまで1年に迫り、開催への準備は着々と進められている。チケットの販売も始まったが、その方法に関しては、「おもてなしの心が届いていない」といった声があった。

第1回の販売はインターネットでしか申し込めず、その方法もID、パスワード取得から電話認証まで複雑で、申し込み開始日にはアクセスが殺到して長時間待たされた人もいた。しかも何枚売り出されたのか、当選の倍率はどうだったのか、まったく発表がない。抽選結果が発表されると、予想通り落選者が多数出ていたようで、今度は8月にセカンドチャンスを実施するというが、競技の予選など売れ残ったものが主体らしい。

秋の販売も抽選となったが、当初は先着順で行うとしていた。先着順にすればどういう事態になるかわかりそうなものだが、これらチケット販売に関しては購入希望者への気遣い、おもてなしの心は見受けられない。

語源辞書によれば、「おもてなし」は客を「もてなす」という動詞の丁寧語で、「モノをもって成し遂げる」から来ており、客に対する扱いや待遇のことを指す。ここでいうモノは目に見える物体と、目に見えない事象の二つを示している。また表裏のない心で客に接するという意味であり、この二つ合わせたものが「おもてなしの精神」だ。

 

では「おもてなし」にはどういった心得が必要なのだろうか。接客の専門家は、「対価を求めず、相手を喜ばせる言動や行動」と説明する。客にとって想定外の気遣いがもてなしの真髄なのである。いい意味で客の期待を裏切る行為であると同時に、もてなす側はその行為を客に気付いてもらおうとは思わず、むしろ気づかれないほうが良いとされる行為である。気付かれると、野暮なもてなしになるかもしれない。

オリンピックのチケットは900万枚を超える見込みと聞かされている。今後のさばき方においては、日本らしい「おもてなしの心」を発揮してもらいたいものだ。

 

2016年10月末、観光庁により年間の訪日外国人観光客が2000万人を超えたという発表がありました。その数を実感するのは、私が講演や仕事で日本の主要都市をはじめ各地を訪ねると、よほどの地方地域でないかぎり、外国人観光客の方を目にする機会が多くなったためです。

昨年、紅葉の季節、講演のために京都を訪問しましたが、新幹線の駅のホームから中央改札を抜けてバスターミナルへ向かう途中、多くの外国人観光客とすれ違い、バス停でそれぞれの目的地行きのバスを待つ行列では、飛び交うさまざまな国の言語が耳に入ってきました。それは、一瞬、自分が観光客として外国に来たのではないかと錯覚するほどでした。政府は2020年には年間4000万人を目標としているようで、このような状況はさらに勢いを増すことでしょう。

このような状況の中、多くの外国人観光客を迎え入れる側の日本で見直されていることのひとつに「おもてなし」があります。2013年9月に開催されたIOC国際オリンピック委員会)総会のプレゼンテーションで滝川クリステルさんがフランス語のスピーチの中で「お・も・て・な・し」と一字ずつ発音し、合掌されたシーンは記憶に新しいのではないでしょうか。その後、何度もメディアに取り上げられ、これまでホテルや飲食店などの接客業界隈という限られた領域でしか重要視されてこなかった「おもてなし」とういう言葉が、その領域を超えて日本の大切な精神のひとつとして見直されるようになりました。

「おもてなし」の意味

「おもてなし」とは、客に対する心のこもった接遇、歓待、サービスなどを意味する言葉です。「おもてなし」の「もてなし」は「持て成し」と書き、以下の4つの意味を持ちます。

① 「待遇:客に対する扱い」
② 「接待:客に出すご馳走」
③ 「態度:人や物事に対する振る舞い方」
④ 「処置:物事に対する扱い」

この「もてなし」に、丁寧の「お」をつけて、「もてなし」の行いに丁寧な真心を加えたのが「おもてなし」という言葉になります。

一般的に「おもてなし」は英語で「hospitality」と表現されます。これは「思いやり」や「喜びを与えること」を意味し、適切な表現ではないかと思います。しかし、時として「service」と訳されることがありますが、これは報酬を目的とし対価を意識した言葉であり、日本語の「おもてなし」の英訳としては適切とは言えない気がします。

おもてなし」に大事なものこれらの共通点は何かというと、「相手に寄り添う」ということです。これは、できるかぎり相手の立場に立って物事を考え、必要とされることを提供することです。つまり、相手の「こころ」に寄り添うことなのです。

私は、この「こころに寄り添うこと」こそ「おもてなし」において最も大切なことだと思うのです。何をもてなすのかと問われたとき、それは相手の「こころ」です。ただ一方的に、こちら側の判断だけで「もてなす」のであれば、それは押し付けになってしまいます。だからこそ、相手の「こころ」に寄り添い、必要としていることを察知して「もてなす」ということを忘れてはいけない気がします。相手の「こころ」を大切にすることが、「もてなし」に「お」という丁寧がついた「おもてなし」なのではないでしょうか。

これらを踏まえたうえで、「おもてなし」を英語にすると「To take good care of other’s heart」(相手の「こころ」を大切にすること)や「To know other’s feeling/mind/intention」(相手の気持ちを知ること)というような表現になるのではないかと思います。