リョウガのページ

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近隣諸国「お隣さん」に学ぶ

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夏場のこの時期、我が家ではすべての窓を全開にして就寝する。南風が吹き込み快適な睡眠が得られる。クーラー要らずである。

そんな快適な眠りを突如、妨害する騒音が毎朝、穏やかな住宅街にとどろく。お隣さんの奥さんによる、娘たちを起こす怒鳴り声である。半径数十メートルにわたってとどろくヒステリックな怒鳴り声は、この地域では有名だ。近隣住民は、あまりにもうるさいこの奥さんの声で、全員起こされる。が、娘たちは一向に起きる気配はない。スヌーズ機能よろしく、延々怒鳴り声がとどろいている。

またあるときは、深夜寝静まったころ、爆弾でも落ちたかのような轟音が隣の家から発生する。何かと思えば、親子喧嘩が勃発しているのである。尋常ではない音が響き渡るため、警察による介入が必要ではと、近隣住民がやきもきするぐらいである。モノが投げつけられ、ヒステリックな声による応酬がしばらく続く。とてもではないが、こっちが寝られない。それでも、近所づきあいはよく、会えばあいさつもするし近隣トラブルとは無縁だ。

一方、わが国ではお隣さんの付き合いが、あまりうまくいっていない。徴用工問題を起因とする輸出管理厳格化により、日韓関係はこじれている。また、無秩序な中台によるサンマ乱獲で、漁獲枠策定するなど、歯止めをかける動きもあった。

1970年の訪日外国人客数は85万人だった。2018年の訪日外交人客数は3119万人と、1970年と比較すると36倍である。確かに、昔はアジア系の外国人でも”ガイジン”は珍しい存在だった。それが今や、駅やターミナル、百貨店やファストファッションビル、ドラッグストアは訪日外国人客でひしめき合っている。我々が日常通う、居酒屋にも訪日外国人客がいることも珍しいことではない。当然、訪日外国人客は中国、韓国、台湾と近隣国が最も多く、かれらの購買行動によって、わが国の企業の業績が支えられ、好調な株価となっている面も否めない。

韓流スターに黄色い声援を送る若い子や、台湾グルメを楽しむOL、中国を行き来するビジネスマンも多数いるように、隣国との関係を断つことはできない。我が家もお隣さんとの家族ぐるみの付き合いはないが、険悪な関係もなく、良好な状態を維持している。わが国もお隣さんとは深くなくとも良好な関係が大事ではないだろうか。