リョウガのページ

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ネット・リアルどこでも広告

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インターネット広告がテレビ広告に匹敵する市場規模にまで拡大しています。広告のあり方も大きく変わるなか、「ネットだけではなくリアルも重要」。と両面作戦を説く。「消費者は刺激を求めている。購買動向を最後にひっくりかえす役割を果たすには。

かつて消費者はテレビや新聞で情報を仕入れて、接点も少ない中で商品を買ってしまった。スマホの普及でこの購買行動のプロセスが大きく変わりました。米グーグルのちょっと前の資料ですが、車を購入するまでの情報接点が700ぐらいあるんです。この情報接点という形で、どういう量で、どういう内容を流していくか、きめ細やかに考えざるを得なくなりました。

今の消費者に刺さるマス広告とはどんなものか?

例えば宝島社の樹木希林さんの新聞広告で、クリエーターも携わった見開き広告ですが、家族のポートレートコピーで構成したシンプルなものです。

家族という社会的なテーマとタイミングです。

消費者ニーズが多様化する中、「消費行動のなかで最後の購買行動をひっくりかえして、より買っていただく。最後の所に貢献できるかです。データに基づいたマーケティングアプローチに加え、そこに消費者にどういう風に刺激を与えるか。消費者は刺激を欲しがっています。ネットで何かを買うと次々にレコメンドが来ますが、あれで本当に購買が面白くなっているか、と。新しい発見があって、面白いというのもショッピングの楽しみです。

リアルの体験が重要ですね。男性用シャンプーで面白い例があります。頭皮をケアするのが特徴のシャンプーで、工事現場や宅配などヘルメットや帽子をかぶって働く従業員に会社が「手当」として現物支給する仕組みを作りました。商品の特徴がわかりやすく、売上アップにつながりました。

新スポーツでマーケティング

体験といえば、スポーツマーケティングに力を入れている傾向があります。

FISEというフランス発のアーバンスポーツの大会があります。スケボーやボルダリングパルクールブレイクダンスなどを競う大会です。サッカーや野球など今までのスポーツは電通が扱うことが圧倒的です。そこで、新しいスポーツと、10~20代の若い人たちをターゲットにしています。

顔認証で会場に入ったり、DJがいたり音楽があったり、今までのスポーツの概念とは全くちがうものです。選手は競うだけでなく、終わると仲良くなっている。彼らがスポーツを通じて獲得するにはそういう満足感。まさに新世代のデジタルマーケティングとも非常に親和性がある。