こんにちは、
お盆の休みのある日、親戚たちとお墓参りに。昼間は暑すぎるので、暑さも和らいだ夕方5時近くを選んで出向きました。お参りを終えるとスタミナをつけようという話に。
となると焼肉しかあるまい。訪れたのは、とある駅前に立地する焼肉店。チェーン店ではないので店名を聞いたのも、入るのも初めてなんですが、2階建てのその店はたいそうなにぎわい。知る人ぞ知る名店なのか。注文したコース料理は期待にたがわずホンモノの味、みんなの食はどんどん進んでいった。
ほとんど食べつくしたが少し物足りない。で追加注文しようとメニューを眺めていると、その端に「当店の牛はグレインフフェッドです」と書かれている。
何のことだろう?
今どきは分からないことがあると、すぐにスマホで調べることが出来るので便利である。そして、グレインフェッドとは穀物を食べて育った牛にことだと判明した。安い牛肉は牧草をエサにしているが、高い牛肉は穀物をふんだんに食べているようだ。どおりでスーパーに売っている安い肉と比べると、月とすっぽん、くらべることが失礼か。
それはともかく、よくよく調べていくとグレインフェッドとは先進国や牛肉生産国のエゴであり、それが世界の食料問題を一層深刻にさせているようです。それを知ると複雑な気分になってしまい追加注文をやめた。
どういうことか。
いま世界の飢餓人口は再度増加しているんです。一時、減少していた飢餓人口は2018年の統計では、3年連続で増えて8億2100万人となった。
地球に住む9人に1人が飢えているんです。要因は、紛争地帯で発生した飢饉。加えて気候変動の悪影響。干ばつや洪水の発生である。
では、食料が足りないのかというと、そんなこともありません。世界全体の穀物生産量は年間約26億トン。
これを地球に住む76億人を頭割りすると、1人当たり年間340Kgほど食べられる計算になる。1人の人間が1年に必要な穀物量は180Kgだから、おおむね必要な量の2倍も生産しているんです。
穀物は有り余っているのです。
それを飢餓に苦しむ人へ回せば少量問題は解決するはずだが、そうはならないんです。
大量の穀物を牛や豚など家畜がエサとしているんです。豊かな国の人々が美味しい肉を食べたいがために。実はもっと愚かな行為をしているんです。
先日、日米貿易会談で、安倍首相が、トランプ大統領の押し売りから、とうもろこしを大量に買い付けました。いっぱい余っているのに。
バイオエタノールというものを聞いたことがおありでしょう。これはガソリンに代わる自動車の燃料。どうやって作るかというと、トウモロコシヤやサトウキビといった穀物をもやすのです。食べ物をもやすなど、お金を燃やすことと同じ。
本来あってはならない所業ですが先進国は平気でやる。産油国の発現力を弱めたいからです。これでは飢餓問題はいつまでたっても解決しませんね。