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お家騒動がもたらすものは・・・吉本興業に学ぶ

こんにちは。

闇営業問題で謹慎してい一部の芸人が処分を解除され、お笑いという仕事場に復帰したしましたが、闇営業反社会的勢力とのかかわりに端を発した「吉本騒動」は、吉本興業の企業ガバナンスのあり方にまで発展し、大きな爪あとを残しました。

闇営業で反社会的集団からギャラを受け取っていた芸人が謝罪会見を行なって、これを受ける形で行なわれた吉本興業社長の会見で派パワハラが露呈しました。

さらに所属するお笑い芸人が様々なコメントをし、追いかけるようにマスコミが取り上げ、火に油を注ぐように問題が拡大していったのはご存知の通り。中には吉本興業の経営者に熱く退陣を迫る芸人もいて、さながら企業の”お家騒動”の様相を呈した。

お家騒動は、江戸時代大名家の藩主と家臣団、あるいは家臣間の対立が引き起こした騒動をいう。それらが歌舞伎や狂言の「御家物」として上演されたほか、講談などでも語られ、庶民にも知られるようになった。

慶長13年の伊賀上野藩の「筒井騒動」から寛永17年の人吉藩の「おしもの乱」まで、30数年の間に15件のお家騒動が勃発している。加賀騒動、黒田騒動、伊達騒動は三代お家騒動と呼ばれますが「お家騒動は単なる内輪もめにとどまらず、日本の社会における組織や、それらを構成する人々の行動原理の起源、主従関係や武家の心性などを探るのに重要なテーマである」と歴史家は指摘しています。

現代お家騒動といえば、その舞台は企業がほとんどである。将軍家や藩に代わるものはないし、個人の家の話では江戸時代と同様に対象になりえない。

近年の例では父親と娘が経営権を争った大塚家具、創業者と現経営陣がもめた大戸屋HD、出光興産などがマスコミに取り沙汰された。

こうしたお家騒動もその結果、経営体制が一新されて安定し、結果的に成長につながればよいのがだが、ほとんどの場合、優秀な人材を失ったり、ブランドに傷がついて企業の力を弱める結果となっています。

企業のお家騒動も突き詰めれば、所詮派閥などの「内輪もめ」であって、亀裂が生じることで関係者を失望させ、信用を失墜させる。

同時に新しい経営戦略やシェア拡大などの外に向かうエネルギーを弱めることになりかねない。

お家騒動は生むものよりも失うものの方が多いのではないでしょうか。

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