リョウガのページ

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ホンモノはいつまでも価値がある 鉄瓶 職人 明治 大正時代

こんにちは。

中国人に代表される外国人旅行客による爆買いの影響は、わが国の企業業績に大きく影響するまでに成長しました。

陰りが見え始めた業界で軒並み、減収となっています。それでも特に中国人セレブ層による、日本での購入意欲は衰えを知りません。

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骨董屋を営む知り合いは「プロが参加する骨董品のオークションに、最近は中国人ディーラーが目立つようになった」といいます。中国は文化大革命の際、多くの美術品を放出してしまい、中国国内に貴重な骨董品が少ない。日本の骨董品のオークション会場に、中国人ディーラーが押し寄せているには、それを買い戻す目的なのだろうか。

今、中国人のセレブ層は自分たちのステイタスを誇示する目的で骨董品を集めるタイプと、投資目的で収集するタイプに分かれている。銀製品、象牙、珊瑚の工芸品は相変わらず人気が集まっているといいます。

中国人セレブの間で現在流行っているのが「嗜みのティータイム」で、空前の喫茶ブームだという。そのマストアイテムが日本の鉄瓶だそうで、急激にオークション会場ではせり値を上げている。むしろ日本では民芸品ブームが過ぎ去り、値を下げていた鉄瓶だが、市場での高騰ぶりをみてディーラー達は会津や京都を掛け回り、鉄瓶を買い占めている。高級ホテル、高級ハイヤーを用意した中国人バイヤーだけが許されるオークションも頻繁に開催されています。

はじめはどんな鉄瓶でも売れたが、中国人バイヤーの目も肥えきたのか、吟味されるようになってきた。特に中国人バイヤーが欲しがるのは、明治、大正時代のもの。特にその時代の鉄瓶は日本人による超絶的な手仕事が施された上物が多く、特に人気が高いという。代表的な鉄瓶として板谷波山の作品はその頂点にある。中国人バイヤーも行きつつくところは最高のものにたどり着くのだという。まさに正論だと思う。

いつの時代も色々なものが作られ、様々なものが昔からそこには存在している。当然その長い歴史の中で、振るいにかけられたり、流行であったり、人気に左右されたりするものもあるであろう。それでも、昔の日本人が手掛けた、いわゆる”いい仕事”が施されたものや、職人の手が入ったものは、いつの時代でも、世界をまたいでも価値が評価され続けている。

日本人として誇らしい気持ちになりました。