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「分散型台帳技術」ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンとは。

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ブロックチェーン”という名前が示す通り、ブロックチェーン技術とは、多数の記録を”ブロック毎に”保存し、それぞれのブロックを”チェーン状”に連結することで管理する「分散型台帳技術」のことです。

これまでと大きく異なるのは、記録が保存されたブロックをユーザー同士が分散して管理しているという点です。今まではデータ書類などの記録を一つの場所で保管・管理してきました。

ブロックチェーンの場合、複数の管理者が記録を分散して保有しているため、記録の追加や更新・変更をする際には、複数の管理者全員の認識が必要となります。そのためブロックチェーンでは記録の偽造や改ざんが極めて困難であり、それが同技術の一番大きなメリットとなっています。

もし仮に管理者の一人が他の管理者の承認なしに自分の記録を偽造・改ざんした場合、他の管理者が持つデータと相違がでるため、偽造・改ざん箇所がすぐにわかってしまうのです。そのため、ブロックチェーン技術は仮想通貨のような偽造を防ぐ必要のあるものや記録の改ざんを簡単に行えないよう管理する必要のある重要書類管理などへの利用が期待されています。

ファッション分野でいえばコピー商品と本物とを区別するためにブロックチェーン技術が適していると考えられます。

 

ファッション企業が、常に偽装品やコピー商品への対策を行っていますが、その一環としてブロックチェーン技術を取り入れた品質管理システムの導入準備を進めていますね。

ブロックチェーンの技術を使えば、商品の流通履歴を偽造されることなく記録することが可能となります。履歴は原材料までさかのぼれるので、これによってコピー商品の流通を防ぐことが期待されます。また、知的財産の保護や細かな顧客管理までブロックチェーン上のデータとして記録することが可能です。商品ひとうひとうについて、どんな材料を使い、どこで作られ、誰が購入したのかまで共有することも容易になります。

ブロックチェーン技術は、コピー商品を防ぐだけでなく、中古販売などの二次流通でも本物かどうかの判断基準として役立ちそうです。

今、ファッション業界では、オンラインショップやイーベイなどのフリマアプリ台頭により、世界中で偽造品の流通が増えていますね。偽造品の流通額は年間590億ドル(約6兆6000億円)に達していると報告されています。この金額は、国際貿易の3.3%に相当し、2013年の2.5%に比べても確実に増加しています。

ブロックチェーン技術の普及によって、今後偽造品との区別は容易になっていくでしょうね。