ウォークマンに学ぶ革新の本質
こんにちは。
今日は、革新の本質について書いてみます。
ソニーの携帯型音楽再生機「ウォークマン」は、40周年を迎えました。
ソニーのスペシャルサイトには「挑戦の象徴としてのウオークマン」との見出しがある。ウォークマンは時代の変化と共に革新を続けてきました。
初代モデルの登場は1979年7月。
カセットテープ再生機を小型化したことで ”音を持ち歩く” ことを実現、この画期的発想により人々は¥の音楽の楽しみ方を変えました。
学生の頃から旅のお供にウォークマンを必ず持っていった。
20年前はMD(CDをコンパクトにした光ディスク)に曲を録音し、その再生機であるMDウォークマンを持ち歩いていた。カセットテープやCD使用のものよりも持ち歩きやすかったとはいえ、いくつかに難点がありました。
まず小型化したとはいえ再生機本体はジーンズのポケットに入る大きさではなかったですね。長旅には出来るだけ多くの曲を持っていかなかればならずかさばった。
イヤホーンと本体をつなぐコードはよくからまった。
今年、新しく買ったウォークマンは、こうした難点を見事に克服ししていた。
今や音楽は超小型内臓メモリーに数千曲単位で保存できる。再生本体はイヤーホン部分を含めて30g程度。本体はネックバンドになっており首にかける(再生機本体を耳に装着するタイプ人気だ)。本体とイヤーホン部分をつなぐコードは首から耳までと短く、からまることはない。本体操作はスマホと無線通信で行う。
「ウォークマン」のブランド名は40年前と同じであるが、商品はまるで別物。常に最新の技術を取り入れ、ユーザー目線での革新を繰り返してきたのです。
商品にはトレンドがある。かつて売れに売れた商品もいずれ飽きられて、賞味期限切れ、すなわち時代に合致していないのだから、機能の向上を図ったり、デザインのテコ入れを図ったところで、それは仮の対策しかならない。
たとえば、ウォークマンが「MD」にこだわり続けていたとしたら、いくらデザインにトレンドを取り入れても売れるはずがない。もはや「MD」は人工遺物なのです。本質的にトレンドに合わせつには商品コンセプトを再定義し、ウォークマンがネックバンド化したように新しな価値を創造し続けることが必要なんです。
どどのつまり伝統産業品にも同じことがいえるでしょう。トレンドから外れているのは言うまでもない。
だからデザインを変えるという次元で回復は望めない。必要なのは商品コンセプトを再定義し、新たな価値を創造し、新たなユーザーを獲得することです。