リョウガのページ

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思いやりのデザインについてどう思う

こんにちは。

今日は、思いやりのデザイン。

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ユニバーサルデザインが身近なものになって久しいですね。

改めて書くまでもありませんが、ユニバーサルデザインとは、

年齢、性別、国籍、文化、言語、能力、状況などに関わらず、様々な人々にとって利用しやすいように考えられてデザインを指します。

よく混同されるバリアフリーとの相違は、障害の有無に関わらず、最初の段階から多くの人の利用を考慮しデザインされているところ。

 

日々何気なく使用し、目にしている文字のフォント(書体)にもユニバーサルデザインが採り入れられている。小さな文字が読みにくい高齢者、弱視ディスレクシアといった、文字の読み書きに困難がある人でも読みやすいように開発されたのが ”UDフォント” 。

利用頻度が比較的高い明朝体は、見る人によっては細部が捉えにくかったり、文字の太さが均一ではなかったりするため、わかりにくい場合がある。また発達障害のある子供は、明朝体のはねや、はらいなどの鋭利な部分を見てストレスを感じることもあるようで、これでは勉強の妨げになってしまう。

対してUDフォントは、濁点や文字の中にある隙間をはっきりとさせ、文字を正確に認識できるようにな工夫がなされている。

目下、UDフォントは2020年度から教科書への採用が決まっていて、読み書きに困難な子にとっても今までよりも読みやすいので、テストなどのおいて正答率が上がったという報告もあります。読みやすいということが、いかに人々の理解を広げるのに大切なのかわかる。

薬品、食料品などの身近な商品のパッケージをはじめ、駅、車内などの公共機関で、どんな文字フォントが使われているか見回してほしいんです。至るとこで、知りたい情報が見やすく、理解しやすい表示に変化を成し遂げていることに気付く。

東京・世田谷区ではUDフォントの活用を進めており、今後自治体レベルでも ”情報のUD化” はこくこく進んでいくでしょう。

数々の広告デザインに携わってきた宮田識氏はこう話す。

「普段から洗面台が汚れていたら拭く、靴がそろっていなかったら揃える。

次の人が気持ちいい、その気持ちをデザインするときにも忘れない」と。

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ユニバーサルデザインの意義とはわかりやすさの工夫もさることながら、根底に流れるのは、すべての垣根や違いを超えて人間が万国共通でかわすことのできる ”思いやり” なんですね。

ラグビーワールドカップであった日本の心 ”おもてなし” にもあるように。

みなさんはどう思われます。・・・