リョウガのページ

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香港といって思い起こすのは、映画「慕情(Love is Splendored Thing)」ですね。

こんばんは。

6月以降、香港では繁華街や空港、駅などで若者たちを中心とする激しいデモが繰り返されていますね。場所によっては火炎瓶が投げられたり、催涙弾が飛びかい、とうとう血を流すデモ隊の姿を映像で捉えられていた。

私は、香港が好きで、仕事で何度も行ったことがあり、いろんなことが思い浮かびますが、

個人的には香港といって思い起こすのは、映画「慕情(Love is  Splendored  Thing)」ですね。

 

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1955年公開のアメリカ映画で、舞台は1949年の香港。

ジェニファー・ジョーンズとウイリアムホールデンの主演で、イギリス系中国人の女性医師と米国の新聞特派員が香港で恋に落ち、おりから勃発した朝鮮戦争に特派員が派遣され戦場で命を落とすという内容です。

女性医師は未亡人、米国特派員はシンガポールに妻を残すという設定で、米国流の家庭観からすると公開当時でも相当ひんしゅくを買ったでしょう。作品中、女性医師に対して上司や友人が付き合いをやめろと忠告する場面もあるが、彼女は聞かない。

映画のストーリー展開は取り立てて言うほどのものはない。しかし、この60年以上前の映画が今日でも名画とされているのは、ジェニファー・ジョーンズのチャイナドレス姿の美しさと映画のタイトルでもある主題歌にある。

ジェニファー・ジョーンズが小高い丘にたたずみながら、バックに流れる「~Once on a high and windy hill ~」のメロディと歌詞はとても美しく、映画音楽の最高峰という評価もうなずけます。

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その香港は、ご承知の通りアヘン戦争(1840年)を発端として、その後イギリスの植民地となり、1898年から99年間租借地となっていた。そそて99年を経た1997年にイギリスから中華人民共和国統治権は返還された。その際、中国政府は、50年間(2047年まで)は中国本土の社会主義政策は行なわず、特別行政区としてこれまで通りの香港市民の自治に委ねるとしてきた。「一国二制度」といわれるものである。今回の「香港デモ」は、多くの認識者がこの自治権の揺らぎが根底にあると指摘しており、件の条例撤回の後もデモが収まる気配はないよいです。

香港は人口700万人ながら独自の通貨を持ち、世界三大金融センター(1位ニューヨーク、2位ロンドンに次ぐ)の一角をしめ、世界の金融・証券市場で重要な役割をなしています。(ちなみに東京は、シンガポール、上海に次いで第6位)。

市民と大国の対立という構図が長引くと、ひょっとするとひょっとして、世界を巻き込む何か突発的な事態が起こるのではないかと不安が増してきます。

映画「慕情」ではイギリスと中国という香港の二面性が表れていたが、現在の香港は異なる主義主張の真っただ中にあるといえますね。