リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

ファッショントレンドには限界がある。

2009年、アメリカ発のファストファッション「フォーエバー21」が日本に上陸しました。

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この頃、最新の流行を取り入れた衣料品を低価格に抑えたファストファッションは世界中で人気に火がついて、アパレル市場を席巻していました。

このような中、フォーエバー21の日本国内第一号店(原宿店)のオープンが話題を集めて、当日の来客者数は1万6千人に上りました。翌年には銀座松坂屋(現ギンザシックス)本館1階~5階の一部に総面積930坪という広大な売り場を展開して、初日来客数は4万人を超えて、開店1ヵ月で入店客数は100万人を突破しました。開店から3ヵ月経過しても入店待ちの行列が1km続いたのは、もはや伝説。

 

栄枯盛衰は世の常といいいますが、日本進出からわずか10年、9月29日に米国本社が経営破たんし、日本では10月31日に店舗を閉めました。

その最終営業日に ”全品50円” の処分セールを行なったことがニュースになるとは、一体誰が予想したでしょうか。

同社と同じく、日本国内で展開する世界の名だたるファストファッションの苦戦も伝えられています。

昨年7月には「H&M」は日本一号店となる銀座店を、今年5月に「GAP」は旗艦店である原宿店を閉店、他にも閉店の話題には事欠かない。

 

ファストファッションは手軽な価格でオシャレを楽しめる一方、安価な価格を実現すべく質の悪いアイテムも目だちます。価格競争が激化して、低価格を訴求すればするほど、商品の質を落とさざるを得ない。

世界一品質にこだわるといわれている日本の消費者にその点を見透かされた後は、客を減らし続けている。またトレンドを追い求め、ハイスピードで提供することがウリでもあり、確かに、ファッショントレンドにのった商品が数多く提供あsれてはいますが、今の消費者が求める「エコ(廃棄を減らす)」

「二次流通(スマホアプリ)」というトレンドにファストファッションは適さないのでしょう。

 

かといって、その対極となる商品が売れているわけでもありませんね。

アパレル大手のオンワードホールディングスはグループ全体で6約600店舗を閉鎖すると発表して話題になりましたね。

また、その後には同じく大手の三陽商会の岩田功社長が業績不振の責任をとって辞任すると発表。三陽商会は2020年2月期の連結業績予想を下方修正、4年連続の最終赤字が避けられなくなった。

 

かつてアパレルは自らトレンドを作り消費者を牽引してきました。だが、消費者の生活も趣味も多様化して大きなブームを作ることは難しくなってきた。

その反面、ユニクロや、今流行っている機能を取り入れたファッションを追及しているワークマンなどは、好業績ですね。

ファッションに特化したトレンドだけでは、もはや売れなくなってきた市場を、新たな切り口で攻める企業は今後も伸びていくでしょう。

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