リョウガのページ

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ボランティア活動について

以前に3度、東日本大震災の被災地、東北は岩手県へボランティア活動に行ったことがある。関西からでは流石に遠いので単独では行き難い。よく買い物にいく生協が企画しているチャーターバスで行くボランティア活動に申し込んだ。その企画には毎回、100名以上が参加していた。あれだけの被害を受けた被災の復興は、かなり大変で途方もない時間を要する。

活動の一例は、津波でシイタケ栽培が出来なくなった農家の支援。シイタケに代わる作物として、花を栽培することにしたという。圃場に選んだのは河原。津波による塩害を受けていない圃場はそこしかないからだ。一からの圃場作り作業に30人ほどで取り組んだ。河原に横たわる無数の重たい石を除いて、土に肥料を混ぜて耕し種をまく。実に壮大な作業だが、大人数でやると半日で終了することができた。これだけ重労働だと大いに達成感がある。このような復興へ向けてやることは尽きない。それはそうと、そのボランティア活動に参加しているメンバーだが、ここだけの話、金持ちが多かった。

現地では安い宿でみんなが寝食を共にするので結構親しくなれる。中には3回とも、一緒に活動に参加した人たちもいた。直接、職業を聞いたわけではないが、言葉の端々から、どこかの役所や企業で相応の役職についているとか、大学で教鞭を取っている、等々が分かる。さらに、身に着けているものからも裕福さが容易に推測できる人が実にたくさんいた。

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なぜこのような人々が参加しているのか。それは、本物の金持ちは社会奉仕とか、他人のために無償で働くことを喜びとするからである。欧では、ビジネスなどで成功した人物が、大々的に社会奉仕活動をしている姿がよくみられる。でも、日本では大々的にする人は少ない。それは気恥ずかしいことも要因だろう。でも、1人では気恥ずかしくても、大勢でやると張り切る。日本には全国各地になんとかクラブといった奉仕活動団体がある。これは中小企業経営者や、その街の名士などが参加する団体で、参加希望者が多い。この団体が多く存在するのも、1人では気恥ずかしい、といった心理からだろう。

もし、コネ作りをしたいと思うのなら、ボランティア活動への参加は有効な方法になる。何も被災地へ行かなくて野、ボランティア活動が出来る場所は身近にいくらでもある。福祉団体やNPO、病院、老人ホームとか。人格者である本物の金持ちと知り合える可能性が高いはず。なお、世間でスポットライトを浴びるような、きらびやかな場所に集まるのは所詮、成金かニセモノの類なので要注意。