リョウガのページ

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年越しの忘年会・新年会について

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早いもので2019年も終わってしまいました。

元号の令和がスタートとし、即位の礼正殿の儀など、新しい時代が始まったと、ひしと感じた去年だったが、それももう終わり。

この時期になると恒例なのが、忘年会だった。忘年会だけでは足らないのか新年会開かれる。当然、正月も各家族で祝い事も開かれるであろう。だから、年末から年始にかけて、多くの人たちが酒に接する機会が多くなる。

私事で恐縮ですが、私も強くないが、お酒はたしなむ部類に入るだろうか。そのため、毎日お酒を飲むことが多い。みんなと飲む機会であれば、そこそこお付き合いする。当然、まっすぐに帰宅することは少なくなるが、終着駅で降ろされたことなど、これまでサラリーマン人生で数えるぐらい。酒の失敗は誰にでも、最低ひとつはある。その時、猛省するものの、それもすっかり忘れて、再び飲んでしまうというのが、酒飲みの悲しい性である。しかも、誰からともなく「今晩どうですか」と聞かれたら「いいね」とすぐ返事をする、あのレスポンスの良さは、グーグル検索より早いと思っている。

 

武士の礼法の代表格である小笠原流宗家、小笠原敬承斉氏の「誰も教えてくれない男の作法」を先日読んだ。争乱の約700年前の室町時代にはすでに、武士が社会的生活を円滑に進めるための礼法がすでに確立されていた事に驚かされるが、その伝書に酒にスポットをあてた作法も記載されている。

当時は出陣の際に式三献が行なわれ、武士のほうが我々よりも酒に接する機会が多かった。だからこそ、室町時代に「酒之次第」として作法が説かれている。

そこには下戸や女性の気遣いや宴席での振る舞について書かれていて、現在社会にも通用する作法が指摘されている。700年以上も前から酒の失敗というものは、つきものだったのでしょう。

 

忘年会・新年会シーズン真っ盛りですが、毎年、駅のプラットフォームで酔いつぶれる大学生やサラリーマンを多数見かける。

その姿を見ては、「自分だけは大丈夫」と思いがちだが、そんなことは無く「明日はわが身」と思ったほうがよさそうだ。

「酒之次第」にあるとおり、宴席だからこそ、上司や部下のみならず、お店や店員さんも含め、周囲に気遣いを配りたいものである。

宴席は儀式であり盃事とも称され、神聖な面もある。

武士も注意を払って飲んでいたのである。我々もそれを見習い、心遣いのある酒を嗜みたいものです。