反則金と罰金の差はとてつもなく大きい。ながら運転には要注意。
自宅の前に片側1車線ずつの市道があって、交通量は結構多い。
最近、この道路に50mおきぐらいに複数の警察官がたっています。何らかの取締りのために立っているのだろうが、機器類を持っている様子はなく、最初のうちは目的がよくわからなかった。
自宅のベランダからしばらく眺めていると、ようやく目的が判明した。
もっぱら、ながら運転を取り締まっていたんです。
ながら運転とは、スマホを手にして通話しながら運転したりする危険な運転操作のこと。今回の摘発対象は、スマホを手に通話中のドライバーのよう。
ながら運転族はとても多くて、5分間に1人くらいの割合で捕まっていた。
少しぐらいはかまわないだろうっと、とついつい運転中に電話してしまう人が後を絶たない。
この違反の反則金(普通車の場合)は12月1日の6千円から1万8千円へと一気に3倍に引き上げられた。これほどの額の反則金は、今まで速度超過しかなかったんです。
ながら運転撲滅に対する国の本気度が伝わってくる。今やおおらかな時代ではないのです。
なぜ、ながら運転が厳罰化されたのか。
交通事故発生件数自体は減少傾向にあるんですが、ながら運転を原因とする事故は増加しているためである。
警察庁の調べでは、ながら運転による事故はこの5年間で約1.4倍に増加した。
ながら運転による死亡事故も、スマホなどを使用していない事故に比べ約2.1倍なんです。ながら運転は結構悲惨な事故を招く。たとえスマホの画面を眺めていた時間が1~2秒間であっても、その間に車は相当前進している。
画面を見るということは、全く前方を見ていないことであって、前に人や他の車が現れても気付かない。
なお、今回の罰則強化のポイントたるキーワードは ”保持” と ”交通の危険” 。
それぞれ罰則が異なる。
保持は文字通り、スマホなどの使用を意味する。違反点数は1点だったものが、3点になる。普通車以外の反則金は大型車は7千円が2万5千円に、原付車は5千円が1万2千円になります。
一方、交通の危険とは、スマホ等を使用することで交通の危険を生じさせること。
信号無視や事故のこと。こちらは極めて厳しいんです。
違反点数は2点だったものが6点に。つまり、即免許停止になる。さらに、反則金ではなく罰金を徴収される。
反則金と罰金の差はとてつもなく大きい。
反則金とは行政処分のこと。罰金となると、これはもう立派な刑事訴追手続き。1年以下の懲役または30万円以下の罰金へと改正されたんです。問答無用で前科がつく。
なお、ハンズフリーの通話も要注意。
都道府県の条例で禁止されているところもあるんです。
ほんの少しくらい、いいだろうは通じない。
それが大きな不幸を招く恐れがあることを片時も忘れてはいけません。