リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

新商品「鈴木」発売・「名字」のセグメンテーションに商機あり?

何を隠そう私は和歌山県の出身です。

それでちょっと和歌山の話題を。

和歌山県海南市の入浴剤メーカー「紀陽除虫菊」が新製品の薬用入浴剤「鈴木」(1980円)を発売しました。

f:id:yasuhirokamei0912:20200114225954j:plain

鈴木三郎重家

亀井六郎重秀は有名な仲間

 

”鈴木さん” だ新商品を売るんではないんです。

商品名が鈴木なんです。市販の入浴剤に人の名字を付けるケースは珍しいですね。

 

f:id:yasuhirokamei0912:20200114225758j:plain

 

全国に多い名字である鈴木姓の先祖をさかのぼると、和歌山県海南市の藤白神社境内にある「鈴木屋敷」に住んでいた鈴木一族(紀州藤白鈴木家)が発祥とされる。

この一族は平安時代末期、熊野三山熊野本宮大社、熊野葉速玉大社、熊野那智大社)の入り口とあsれる藤白神社で、上皇や法王の熊野御幸の案内役を務めていました。

初代は神官・鈴木基行(穂積姓から改姓)である。

一族は熊野信仰を広めるため全国各地を訪れ、信仰者に鈴木姓を与え、日本中に鈴木家が誕生したとされる。

海南市で本社を構える同社が ”鈴木の発祥地” に着目し、「全国の鈴木さんに鈴木姓のルーツと海南市におもいをはせてほしい」と考え、商品名に「鈴木」を冠したという。

 

f:id:yasuhirokamei0912:20200114225615j:plain

 

 

明治安田生命が2018年に行なった「全国同姓調査」によると、日本の鈴木姓人口(推定)は約182万人と全国2位。

ちなみに1位は「佐藤」(約194万人)、3位は「高橋」(約143万人)。次いで「田中」「渡辺」などが続く。

上位10位の合計人口は約1293万人で、日本の総人口1億2659万人(2018年7月概算値、総務省統計局)の1割に当たる。

 

佐藤・鈴木・高橋は東日本、田中・山本・中村は西日本に多く見られるなど、地域によって分布が異なる。また、それぞれの名字には諸説を含めさまざまな由緒があるんです。

例えば佐藤姓は、平将門を追討した平安時代の豪族・藤原秀郷の子孫(藤原公清)が佐渡守に任じられ、「佐渡の藤原」で佐藤を名乗ったのが始まりとされるんです。

高橋姓は奈良県奈良市八条町にある「高橋神社」の神官の一族を発祥とし、同地(大和国添上郡高橋邑)を本拠とした古代豪族・物部高橋氏にさかのぼるといわれています。

 

机上の計算だが、仮にベスト10の名字を冠したシリーズ商品を売れば、国民の10人に1人が有望な見込み客になる。

マーケティングではセグメンテーション(ターゲット顧客の分類)が鍵を握る。

「名字」という切り口で属性グループを設定してみると面白いかもしれませんね。