中国の表示トリックとは何でしょう。
こんにちは。
2020年も冬らしくない暖かい天気が多いですね。
せっかく防寒対策として購入したダウンジャケットの出番はあまりないのが残念ですが、そのタグに「Made in PRC」という表示があった。ピーアールシーってどこの国だっけ。
そんな国名は聞いたことが無い。もしかしたら原産国の都市名を略称表記しているのかと、アパレル生産大国の中国、ベトナム、バングラディッシュの主要都市から連想してみましたが、「P」から始まる都市名は浮かばない。
ネットのなかった時代ならば、ここで詮索をあきらめざるえを得なかったが、グーグルに打ち込むとそれは中国とすぐに判明しました。それは、いま新型コロナウイルスでおさわがせしている、中華人民共和国の英文表記なんです。
「People, s Republic of China」の頭文字を取ったもので、中国製ということならば当然 「Made in China」と表示するのが一般的だが、あえて一般的に認知されていない表記を使う意図はどこにあるのでしょう。
この商品タグ「made in PRC」の表示の上部には、「中綿ダウン80% フェザー20%」 「ストレッチ素材」 「裏地ポリエステル100%」と品質表示が日本語で明示されています。よって、生地産地に関しても「中国製」と三文字で明示すればいいと思うんですが、この部分のみモザイクをかける理由は、「中国製」ということをわかりにくくするためだという。
景品表示法は商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示することを厳しく規制しているんです。実際より良く見せかける表示や過大な景品付き販売につられて消費者が質の悪い商品を買わされることを防止するためなんですね。
とはいえ 「Made in PRC 」は偽った表示とも言い切れない。米国産を「USA」と表示するのと同じようなものとはいえ、認知度という観点ではやはり同列とは言えないでしょう。
いわば法のグレーゾーン。
中国産を敬遠する消費者の目をごまかして売ろうとする悪に満ち溢れた行為との専門家の指摘もある。いまどき中国だろうがそれほど原産国は気にしていなかったが、こんな実態を知ってしまったら気分は良くないでしょう。
中国産は、ウイルスも危険ですね。
消費者の目をあざむくような表示は、逆にメッキがはがれたときに事業者の信用を失墜させるだけ。
そんな狭量な世の中にならないように祈りたいですね。