リョウガのページ

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食べ物には魅力と魔力が潜んでいます

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こんにちは。

今日は、食べ物の魅力と魔力についてです。

ある話し。

彼は、桁違いの資産家で、貸家をたくさん所有している。
ところが家賃を滞納している入居者が複数いて、取り立てに苦労していると、
食事をしながらぼやいていた。金持ちには金持ちなりの悩み事があるようです。

ところで、その時のお店は定食が600円均一。
食事をしようと言われたときは、高い店に連れていかれのかと懸念したが、
それは杞憂に終わり、資産家にしては質素な店の選定だった。
なぜここを選んだのかと聞いたら、漬物がおいしいからだという。
彼の仕事先は近所らしく、この店には週に2回ほどくるらしい。
メインのおかずがやや少ない代わりにご飯のおかわりが自由で、漬物も食べ放題なのがお気に入り。
彼はおかわりのご飯に漬物を山盛りにしてお茶漬けをおいしそうに食べていた。

彼曰く、日々の食事はいたって質素で、贅沢するのは正月ぐらいだそうだ。
察するに、彼の財力からすれば毎日のように贅沢な食事をとることができる。
でも、それが当たり前になったとき、貧乏への坂道を転げ落ちることを知っているのでしょう。
おいしい食事には魅力と魔力がひそんでいる。

おわり。・・・

食事の魔力について

小説で読んだ話ですが、古代ローマの上流階級では大変なグルメブームだった。
現在のナポリタンの起源もこのころだという。
料理に使う調味料は高度なものが多く、みんながおいしいものへのこだわりを強めていった。
やがてブームは度を超す。おいしい料理を食べる回数を増やすために愚挙にでた。
なんと、1度食べたものを無理やり戻して、次の料理を食べる人が続出したという。
これ、本当の話。
こんなことにうつつを抜かしては国が栄えるはずもない。まぎれもなく古代ローマが滅亡した一因である。

ここまで書いて一休みしてラジオに耳をやり聞こえてきたのは「今週の特集は、あなたの密やかな楽しみを教えてくください、です」。


最初に紹介されたリスナーからの投稿は、仕事帰りに車を運転しながら出来立てのフライドポテトの大サイズを食べることが密やかな楽しみ、とのこと。ほぼ毎日の習慣だと。量が多いので、ゆっくり食べていては自宅に着くまでに食べきれない。だから、かきこむように食べる。
自分が食べるシーンを子供に見られると、子供の分まで買う羽目になってしまう。
子供もフライドポテトが大好物だから。

ラジオのDJが言いました。

「脂肪の取り過ぎに気をつけましょう」。

肥満傾向の親の食生活の悪影響を受けて、子供も肥満になる危険性が高い。ついでに親のだらしないお金の使い方も、子供に伝わるだろう。かような生活習慣では不健康と貧乏という、負のスパイラルから抜け出せないでしょう。

 

食の魅力について

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食欲をテーマにしたグルメ漫画の登場人物たちは皆本当に美味しそうに食事をする。特に、私が良く見る「孤独のグルメ
誰かと一緒に食事をするわけでもなく、一人で食事をする。どちらも豊かだが孤独で食事するのがなんとなく惹かれるんですね。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われてなきゃダメなんだ。独りで静かで豊かで…」
孤独のグルメ」の主題を表すと思われるセリフ。食事の魅力を食事を焦点化しないことで表現した名台詞だと思うんです。

食べ物、飲み物を表現するために、デフォルメ、二項対立、ウンチクなど手を変え品を変えアプローチしてますが、いずれも限界があるとおもいますね。

現在、食欲をテーマにしたグルメ番組 ともいうべき、食事を敢えて主題化しないことで、逆に食事の魅力を浮かび上がれせようというジャンルが立ち上がり、そこでは、安らぎ、絆の回復、といったモチーフが表現されていて今の時代にあっているもかもしれませんね。