リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

新型コロナウイルスによる粉飾倒産企業の多さが目についてきます。

こんばんは。

世間は、新型コロナウイルスの話題が飛び交っていますね。

事業を行なっているものとしては、経済の大打撃でみんな悲鳴をあべています。

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今日は、それにまつわる、粉飾決算についてお話しましょう。

粉飾決算が露呈して倒産に至るケースが続出しています。

事例を検証してみると、長きに亘って決算書をごまかして、あたかも健全であるかのように美化しながら経営を続けていた企業が実際は綱渡りの資金繰りで、ここにきていよいよつじつまを合わせることが難しくなって、利害関係者の支援も受けることができずに法的申請をする、という構図がほとんどなんです。

そして、美化した姿と本来の身の丈にギャップが大きいのは、業界中堅クラスとされていた先が実に多い。

 

調査会社からの評価が悪くなった企業も最近は多く伝えてきています。正常あるいは優良企業を装っていただけに、影響や騒ぎも大きいです。経済の停滞感が増す中で、こうした事態が続くようだと状況はさらに混沌としてくる。粉飾決算の露呈が倒産急増のトリガーとなる可能性も否定できません。

金融機関の姿勢もカギとなってくるでしょう。一般的に最大の利害関係となるためで、その影響は絶大です。

金融業界では、粉飾即倒産とうい図式が一つの方程式になりつつある。世相はコンプライアンス違反に対し、厳しい対応を迫る時代なんですね。当然、金融機関も粉飾に対してかつてのような寛大な姿勢を取れなくなっている(もちろん、金融機関に「粉飾企業に対して寛大になれ」と言っているわけではありません。)

親分肌の支店長や審査部幹部が周囲を剛腕で取りまとめて穏便に再建の道筋をつける、という伝説を聞いたのは遠い昔の話。個々人の思いなどは全く関係なく、組織として是々非々で適切に対応することが当たり前です。ギリギリになって窮状を暴露する粉飾企業にとって、事ここに至っては救済の余地などほぼ無いと言ってよいでしょう。

実際のケースを後追いしてみても、当該企業の社長や幹部が弁護士同伴でメインとしている金融機関におもむき、現状を明らかにして支援を要請したものの、色よい返事などあるはずもなく、追加支援の道は断たれるパターンが大勢です。

その情報が他の金融機関にも伝わって、各銀行の担当者が顔を合わせるバングミーティングでは大した議論にもならず、消極的姿勢一色になると聞きます。

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粉飾の発覚から倒産までの期間が異様に短いものが特徴でしょうか。生殺与奪の権利を握る金融機関が態度を硬化させているから無理もない。早ければ1~2ヵ月ほどの時間しかないですね。

それだけ期限の利益喪失へのスピードも速く、圧力も強い。

始めは軽い気持ちで手を付けるのでしょうが、粉飾の代償は高くつくと知っていたほうがよろしいかと思います。

 

早く、コロナウイルスが沈静化してほしいものですね。

それではまた。