リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

為替市の変動、混迷、とっちが良いか。

こんにちは。

少し前まで、日経新聞が東京と大阪の地下鉄の駅に

「日経三国志」なる電飾看板広告を掲示していました。日経電子版をPRするコラボパリディ広告です。漫画家・横山光輝氏原作の「三国志」の1コマを切り出し、吹き出しに現代のビジネスシーンにありがちなセリフを当てはめ、あたかも三国志の武将ふが語ってるかのように見せかけたもの。このキャンペーンはすでに終了していますが、多くのビジネスパーソンの共感を誘う内容であったため、一部で話題のなるました。

 

私にお気に入りは、蜀の天才軍師・諸葛孔明と南蛮王・孟獲の1シーン。

孟獲が頭を下げ。「円高と円安、どっちが良いかわかりません・・・」と孔明にすがりついている。孔明孟獲の肩に優しく手をかけてなだめているという光景です。これは中国の故事「七擒七縦(しちきんしちしょう)」のパロディだ。三国志の物語の孟獲孔明の蜀軍に七度も挑戦したが、孟獲を味方に引き入れたかった孔明の計略に引っかかって、七度も敗れた。

「何をやっても駄目だった。どうすれば貴方に勝てたのですか」。

万策尽きて降伏した孟獲の嘆きは、為替を読み間違えてビジネスや投資に失敗した人々の絶望感を代弁しているかのようです。

 

円高と円安」について、仕事柄似たような質問を受けることが多いが、私も果たしてどちらが良いのか、よくわからない。いつも答えに戸惑ってしまう。

為替相場円高に進行するとマスコミが大騒ぎして、いかにも日本経済が大打撃を受けているかのように喧伝するので、なんとなく「円高は良くない」という気になってしまう。

確かに、海外市場をターゲットとする輸出産業にとっては円高より円安の方が有利です。

その一方で、生産拠点の海外シフトも進んでいて国内向けに製品を輸入している業種では仕入れコストが下がるので円高になった方が良い。

ところが、日本全体として考えてみると「円高と円安のどちっがいいか」を断定しにくくなる。どちらに転んでも必ず誰かが損をするからです。

ただ、円もドルも関係なく、単純に ”一国の通貨” として見た場合、弱いよりも ”強い方か良い” ということになるです。通貨は国力を測るバロメーターでもあります。国力が強く信頼されている国の通貨は購買力も強いので世界中の人々が欲しがる。

するとその通貨の価値は上昇するんです。この理屈だと ”円高が良い” と言うことになるだろうか。実際に円は安全資産だという見方もある。

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円もドルもユーロも人民元も、それぞれ問題を抱えているなかで、よりマシな選択脂として円が買われやすい局面もある。マイナス金利なのに円高とはなぜでしょうか。

現実は複雑怪奇。私も孟獲のように孔明に教えを乞うてみたいもですね。