「池の水ぜんぶ抜く」の番組から思ったこと生態系バランスに学ぶ流通の仕組み
こんにちは。
今テレビ番組でよく放送されている、昨今話題について。
何かよく分かりませんが、視聴者は面白いのでしょうか?このところ随分長放送されていますね。
その「池の水をぜんぶ抜く」という番組から、ふときずいたことがありました。生態系のバランスのこと
その番組の一部を紹介します。話は大きく変わっていきますよ。
なにかこじつけのようですが。
「池の水ぜんぶ抜く」というテレビ番組で京都の山奥の池が舞台となった。なんでも百年前に農業用に作られたため池だそうで、50年以上放置されているというらしい。
池の水を抜いたところ、アメリカザリガニが異常繁殖し、そのアメリカザリガニをエサとするウシガエルも繁殖し、さらにはブルーギルやブラックバスまで出てきた。
これらはみんな、外来種である。どうして人里はなれた山奥のため池にこのような外来種が繁殖したのかはさておき、
専門家はしきりに「生態系が壊れてしまう」と繰り返していた。外来種が増えれば在来種が減る。在来種の生態系が壊れることで農作物の生育、収穫に影響が及ぶ。つまりは私たちの生活にも問題がでてくる。
いつかNHKの特集番組でみたアメリカ北部のイエローストーン国立公園の話しを思い出した。
かつてこの地ではオオカミが絶滅した。肉食獣オオカミは、時に家畜を荒らし、時には人間に危害を与える脅威でもあり、20世紀前半、人の手によって駆逐された。
しかし、長年この地に生息してきたオオカミの絶滅は生態系のバランスを大きく狂わせた。オオカミに喰われることのなくなったシカが異常繁殖したんです。
シカは食物である緑を食い荒らし、公園の自然が失われ、幾種もの小動物が危機に瀕した。
1995年、公園の生態系を取り戻すことを目的に園内にオオカミ31匹を放した。
15年後、異常繁殖していたシカ半減し、シカに駆逐されていたポプラの木には緑が茂り、その木陰は隠れ家になるための魚が集まり、その魚を狙う鳥も集まった。
自然界の生態系は絶妙なバランスの下に成立していたのです。
オオカミの再導入により国立公園の生物の多様性が増え、本来のバランスを取り戻した・・・・。
我が国の流通を取り巻く ”生態系” も様変わりした。
製造業元が小売店と直接取引する問屋の中抜き、製造元や問屋がネットで消費者直販と、一昔前は目に見えない流通上の縛りを気にする業者も多かったが、その紐は随分とゆるくなった。
しかし、 ”生態系” が壊れたことで負の影響も出てきている。
問屋の中抜きで、製造元はロットがまとまらない。ロットがまとまらないから売れ筋商品の生産にかたよる。生産がかたよることで商品種類が減る。商品種減少により市場がつまらなくなる。
消費者は商品を選ぶ楽しみを失い購買意欲が減退する、といった具合に負のスパイラルさえ生じる。
流通にも「生態系バランス」の正常化、すなわち流通の健全化が求められる時代になってきたのではないでしょうか。
市場の低迷からふとそう思った次第です。昔は良かった~。
それではまた。