リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

コロナウイルス騒動の中、京都を思い出して・・・

お彼岸の日に、久しぶりに京都に行ってきました。

京都へは、電車で行ったのですが、本来なら電車内は大きなキャリーバッグを持ち込む外国人で溢れているんですが、さすがに当日はそのような乗客はほとんど見かけませんでした。

そんな車内の風景を見ていたから京都の街もさぞガラガラかと思っていましたが、意外と人通りは多かった。少し前にニュースで流れていた閑散振りをイメージしていたので意外でしたが、どうやら日本人観光客が戻っているかららしいんです。外国人観光客の殺到による混雑ぶりにうんざりしていた日本人が、「行くなら今だ」と考え始めたため。

もちろん、数ヶ月前の賑わいと比べたら人通りはグンと少なく、繁忙期の半分ほどかと思われます。

待ち行く人を眺めていると、日本人50人に対して外国人は1人くらいになっていた。とはいえ、そこは京都。集まるところにはしっかりと人が集まっていました。そうした姿を見ていると、「古都税騒動」を思い出しました。

f:id:yasuhirokamei0912:20200402222015j:plain

古都税騒動とは、京都市が市内の寺社建物へ観光客が支払う拝観料へ課税(古都税)しようとしたことに端を発する、対象寺社の反対運動のことです。1983年に古都税条例が可決されたが、条例に強固に反対する寺社は拝観停止(第一次、1985年7月)に踏み切り、1986年7月の第3次に至るまで拝観停止は長期化。

金閣寺など多数の有名寺社が拝観停止となった影響で、京都を訪れる観光客は激減し、修学旅行のルートからも外れるようになって京都の街は閑散とした光景が広がったのを憶えています。

古都税をめぐる市と寺社の交渉はこじれて、観光関連産業は大打撃をこうむるなど出口の見えない事態に不安が広なる中、最終的には古都税を時限立法とすることで決着。

1987年5月1日に(第3次)拝観停止は解除された。一方、同年には金閣寺が金箔に張り替えられたことで、観光客が怒涛のように押し寄せて、土産物店も大いに賑わいました。

今と違うには当時は外国人観光客は数えるほどしかおらず、どの有名観光地も日本人ばかりだったということです。

新型コロナウイルスの騒動は未だ出口が見えず、からりの長期化を覚悟しなければならないとする専門家もいます。京都と言う観光地は足腰ががっちりしてりるが、そこに携わる人たちの不安は古都税の時と同様かあるいはそれ以上か。残念ながら京都でも京都産業大学の学生たちのコロナ感染がニュースで報じられ、また他県からの移動も日ごとに制限が強まっています。古都税騒動時にちょうどアルバイトをしていたことがありますが、当時の事を思い返しながら京都の今、これからが少し心配ですね。

早く、コロナウイルスの沈静化が進むように祈っています。