リョウガのページ

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「セテウスの船」を見てセテウスって何のこと。調べてみました。

こんばんは。

「セテウの船」を見ましたか?

結構、面白くて見入ってしまいましたが、セテウスって?、なんだか、セテウスの船って何のことと思った方はいらっしゃるかも知れませんね。

私もなんのことだか分かりませんでした。

そこで「セテウスの船」について調べてみました。

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TBS日曜劇場「セテウスの船」の第10話(最終回)が先月22日に放送されました。

平均視聴率は19.6%(ビデオリサーチ調べ)となって、1月期に放送した民間連続ドラマとしては最高視聴率を獲得、全話平均視聴率でも13.3%で同期第1位となりました。

連続殺人事件の犯人として逮捕された警察官の息子である主人公が、事件当時にタイムとリップして真相を突き止めようとするミステリーで、事件の黒幕は誰か、と視聴者による予想・考察は白熱しました。

ドラマの表題は何を意味するのでしょうか。どうやら物語の展開に大きな意味を持つらしいと考え、調べてみると「セテウスの船」とはギリシャ神話を由来とするパラドックス、逆説・矛盾の一つであることがわかった。アテナイの英雄セテウスがクレタ島の怪物ミノタウロスを倒し、アテナイへ船で帰ると、英雄セテウスが乗った船なのだから、後世に残そうということになった。

船に使われている部品は時を重ねると朽ちるので新しい部品に交換するが、これを繰り返すと最終的にはクレタ島から帰還した当時の部品は全てなくしてしまった。ここで矛盾が生じる。

この船は最初の船と ”同じ” といえるのでしょうか。当然のことだが、この新しい船の甲板にセテウスは立ったことはなく、果たしてこれを「セテウスの船」とよんでよいのか。

同じようなパラドックスは身の回りにあふれています。

老舗のウナギ屋が創業以来ずっと継ぎ足されてきて使っているとされる秘伝のタレは、最近継ぎ足されたタレの成分しか残っていないのではないか。

 

アイドルグループAKB48は10年前の人気メンバーの大半が入れ替わったが、同じグループなのだろうか。

京友禅は江戸時代の扇絵師・宮崎友禅に由来するが、現代の教京友禅は宮崎友禅の画風や、友禅が編み出したとされる技法がまるで用いられていないものが主流となった。それでも「京友禅」と呼ぶんですか。

これは同一性の問題で、何をもって「同じ」とするのか、ということだ。

鴨長明の「方丈記」の冒頭「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」。川の流れは絶えることなく、それでいてそこを流れる水は同じもとの水ではないという意味である。

 

変わらないように見えても変化しないものなどはなく、全ては常に変化している。その中で「これは同じだ」「これは同じじゃない」と議論すること自体が不毛なのかもしれませんね。