リョウガのページ

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新型コロナで起きている自粛と強制の違いについて

 

こんにちは。

きょうは、自粛と強制について。

緊急事態宣言がでました。そろそろ本気で外出自粛しような。

SNS上でこうしたつぶやきが増え始めたのは先々週の後半。

これまで今日ひとつ事態を深刻に受け止めていなかった層も、ようやく外出を控えるようなことを考え始めた。

彼ら彼女らがようやく重い腰を上げた(むしろ腰が重くなった)のは

「緊急事態宣言」の発令がにわかに実現味を帯びたからなんだか、あるいは志村けんさんが亡くなったからか。だが、一方で某大臣がこう嘆いた。

「これじゃあ感染拡大は止められないよ」と。多少減ったとはいえ、あるバスターミナルは依然として朝の通勤客でごった返す。高速道路では従前と変わらず自然渋滞が各所で起き、パチンコホールのも行列ができている。まるで、どこ吹く風とばかりに。

 

諸外国と比べて、わが国の緊急事態宣言が持つ強制力は限られている。原則的には、企業、国民への自粛頼みだ。

さて、自粛とは ”他人からの評価を気にして自ら進んで行為や態度を改めて慎むこと” であって、本来は誰かから言われてやるものではない。だが、他者と違う行いをあまり心地よく思わない、あるいは不安がある国民性によって、特に日本における ”自粛” には目に見えない強い同調圧力がかかる。その結果として、8日以降は首都圏を中心に自粛ムードがようやく本格的に強まった。

他方、新型コロナウイルスの発生源とされる武漢では、事態の深刻化を受けてから自粛などという甘い考えを当局は一切持たず、すぐさま都市封鎖の処置を取った。違反者には罰則も課するなど取り組みも徹底、8日に解除が出されるまで、期間は約2ヶ月半にわたった。ほかにも、罰則付きの外出禁止措置を発令した国は数多い。指示を破って外出した市民がどんどん逮捕されている国もある。自粛よりも強制的な外出禁止令が世界の常識のようだ。

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事の善し悪しはともかく、他国の対策を見てみると、日本の現状はとてもはがゆい。

罰則を設けるのは難しいとしても、せめてもう少し具体的に要請できないものなのか。

逆に考えれば、この程度でもここまで自粛できる日本人はやはり特異で凄いんだ。こいした国民の高い意識に報いるためにも、基本的な補償制度が必要なのはいうまでもない。キチンとした制度を策定し、「国難を乗り切るために皆さんの協力が不可欠です」と一言添えれば、多少経済の不安が襲ったとしても、日本人は必ず一致団結する。

なのに、一国の総理が貴族まがいの自宅生活ぶりを投稿して自粛をアピールしているようでは。・・・・

頼りにならないトップを見るにつけ、自粛ではなく自警に切り替えたほうがいいのかもしれない。