感染拡大とプラゴミの相関関係について。
こんにちは。
コロナウイルスの影響でしょうか、なんだか日本の清潔感が世界に広まっています。
食事前の手洗いや、おしぼり、土足厳禁のお家、毎日の入浴、とても綺麗好きですね。
また、日本は世界で一番ゴミの分別に厳格な国です。
といっても、我々の生活においてはすでにゴミの分別など至極当然のこととして受け入れられているため、そこまで意識することは少ないですね。
だけれども、現在の収集体系(分別による資源循環型)に着手したのはそう遠い昔ではなくて、昭和50年に静岡県の沼津市が始めて本格的に導入したのが始まりとされているから、期間で言えば45年しか経っていないんですね。
「まだ」あるいは「もう」なのか、感じ方はそれぞれ違うでしょう。
そして現在、ゴミ処理を巡っては新たな局面を迎えています。
その最たるものがプラスチックゴミ、略して「プラゴミ」問題。代表的なプラゴミはペットボトルやストロー、あるいはビニール(レジ)袋など。ストローはアメリカ人を中心に世界各国で1日に約5億本も使い捨てられているとの推計値もあります。ファーストフード業界の成長に伴って、安くて質が良く破れないプラスチック製ストローが大量生産されて、その結果、大量に使われるストローのうち、一部が正常に廃棄されずゴミとなって海を漂い、回りまわって環境や健康を脅かす存在になっていることがクローズアップされるようになった。
このため、最近ではノーストロー運動が広まっているのはご存知の通りです。
プラゴミ全体では数パーセント程度のウエイトに過ぎないんですが、買い物には切っても切れないレジ袋の問題もあります。環境汚染に加えて、クジラやイルカがビニール袋を大量に食べて死亡してしまう事例も相次いでいますね。
日本でも昨年、奈良公園の鹿が大量にビニール袋を誤って食べてしまい、それが胃袋をふさいだためにエサを食べることができずに餓死したニュースがありました。
なんともやるせなく、事態の深刻さを思い知ります。ほかにも、資源のムダ、リサイクル処理の妨げといったリスクを内包していますが、レジ袋の使用を禁止している国は全体の3分の1に過ぎず、日本も対応は遅れています。
さて、7月1日から全ての小売店においてレジ袋が有料化されることが決まりました。それに先立ってエコバッグ運動もなされたきたんですが、これまでの取り組み成果はいかほどでしょうか。
私も近くのスーパー数店舗でそれとなく買い物客の動向を観察してみましたが、レジ袋不要のアクションを起こすのは全体の3割程度。店側もレジ袋の削減に本腰を入れているような姿勢があまり感じられなかった。1枚数円程度のレジ袋もちりも積もれば山となる。考えたくないけれど、環境対策よりもレジ袋不要の値引きによる損失を重視してるのではとかんぐるのは邪推がすぎるのでしょうか。
ゴミに厳しい日本でさえも、プラゴミ問題の意識付けはまだまだ不十分に思いますね。レジ袋の有料化制度も一歩前進のように見えますが、逆にコロナウイルスの感染拡大による巣篭もり消費でレジ袋の出番は増えていると聞きます。
今からでも遅くない、地球に生き残るすべてのが気持ちよく過ごせるたの一つの助けとして、マイバッグを持ち歩く習慣をつけましょう。