リョウガのページ

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インターネット全盛の時代にラジオのあり方とは。おすすめ

こんばんは。

今日は、ラジオのお話です。

新潟県民FM放送(通称FMポート)が、来月末でラジオ放送を終了し、閉局、清算することになりました。

1950年の放送法施行後、県内全てをエリアとするラジオ局の放送終了は全国で初めてとなる。

FMポートは県内企業の出資で設立されて、2000年12月に放送を開始しました。県内全域をエリアとする2局目の民間FM局として、大半の番組を自社製作する独自のプログラムで放送を続けてきたんです。

しかし、収益のい柱となる広告収入は、同県エリアの民放ラジオ局がAM放送も含めて既に2つあったこともあって開局から早い段階で苦戦に陥っていました。恒常的な債務超過じょうたいにもあって、今年12月は開局20周年の節目にあたる予定であったんですが、その日を迎えることは出来ませんでした。また、時を同じくして東海地域のFM局である 「Radio NEO」 (名古屋市)も来月末に放送を終了して閉局を発表していて、これで民放FMは53局から2局減って、全551局となります。

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4月末の時点で、日本全国にはAMを含めて103局のラジオ局が存在する。そのうち、テレビ局との兼営が3割超で、残りがラジオ単営の放送局だ。特に地方の単営局はユーザーのラジオ離れを受けて、経営は厳しさを増している。聴取習慣率のトップ5の常連であるエフエム岩手岩手県)でさえ、「地元企業の広告収入や自治体の制作費で番組を運営するが、人口減で若者が減少すれば影響が出る」と話す。

一方、インターネットラジオステーションの登場など、ラジオそのものが聴かれなくなったのではなくて、ライフスタイルに合わせた親しまれ方も広がっているとする考え方もあります。

日本のラジオ放送をインターネットで同時にサイマル配信する 「Radiko」(ラジコ)などが有名で、相当数のユーザー(リスナー)を持っています。なお、ラジコは各放送局が月額制で料金を支払う必要があって、当初は経費上の都合やサービス自体に否定的な立場から配信不参加の放送局も存在したようですが、現時点ではFM徳島のみが唯一不参加の県域ラジオ局となっています。

 

ラジオは、災害などに強みを発揮する情報手段として重宝されますが、時にはその役割以上に私たちを励ます大きな力となっています。テレビやインターネットと違ってそこに 「画」 はない。 「言葉」 と 「音」 で全てを伝え、問いかける。昨今薄れがちな「言葉」の持つぬくもりをラジオは持っていると思います。聞こえてくる言葉や音楽に勇気をもらった経験は誰にでもあるでしょう。

FMポートにも 「産地の日本酒には生まれた風土や時代、作り手の想いを表すラベルがあるように、人にも大事にしている言葉、その人そのものを表す言葉がある」をコンセプトにしたトーク番組があります。

「古き良きラジオの復活」 と 「新しいラジオのあり方」の融合が求められる中での閉局は残念でさびしいですね。