リョウガのページ

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何かおかしい 「住みたい街ランキング」

こんばんは。

 

”住みたい街ランキング” というのをインターネットなんかでよく見かけます。

人気が有るのは都心からちょっと離れた郊外が多くて、ランキング上位に挙がる地域には新型タワーマンションが並び立ちます。生活に不便がないように、施設も相応に備わっている。

とあるタワーマンションで管理人をしてい人が先日、その仕事をやめました。そのマンションは近畿圏における 「買って住みたい街ランキング」 で、堂々の1位になった場所に立地しています。マンションの入り口の目の前に地下鉄の駅があるという、文句なしの便利さ。

ところが、実際に住んでいる住民の不満は想像以上に溜まっていて、管理人はそのはけ口となるため、なかなか正常な神経では務まらなかったとこぼしていたそうな。

タワーマンションに住む最大の魅力はいくつかあります。

まずはバリュー。

そこに住んでいるというだけで生活レベルが水準以上にあることを示せる。また、高層階からの眺望。特に夜景は格別だ。そして最大のメリットと言えるのが防犯対策。そこかしこに監視カメラが設置されて、管理員の常駐。高いセキュリティに守られているから、侵入・盗難事件とはほぼ無縁でいられる。

対するデメリット。

ダントツ1位は不便なエレベーター。特に朝の出勤時間は、利用者が多く集中するだけにひどい状態になります。下層階の人は非常階段を使うことができるが、上層階の人はそうはいかない。下手するとそこで数十分のロスが生まれ、イライラは最高潮に。

不動産会社のパンフレットで魅力的にうたわれてたジム、ラウンジといった共用施設も、なかなか予約が取れない。

そもそも、一つしかない施設を何百人のマンション住民で使うのだから、1年に1度利用できたらマシなところすらある。にもかかわらず、それなりの管理費を徴収される。

あとは、タワーマンションに限った話ではないですが、住民同士のトラブル。多いのがベランダでの喫煙や、手すりで布団を干すなど。

また、法律上、マンションでは管理組合が組織される決まりなのに、絶対に入らないと頑固を貫く人もいる。

さらに住む階層による格差問題なども加わり、人間関係に疲れ果てて念願であったにもかかわらず、短期間で引っ越していく人も多いんです。

地震の時に揺れやすいことも悩みの種。今時の高層建物は耐震構造がバッチリで、よほどのことがなければ倒壊する恐れはないが、制振、免振とは別の話で、大きく揺れることで地震の振動を吸収する構造になっている以上、住人にとっては震度以上の揺れは恐怖以外の何物でもない。

ちなみに先のランキング1位の街は、前年のランクでは30位にも入っていなかった。いきなり1位に上昇した不自然さについては、その知人は「不動産会社が、マンションを売らんがために創作したランキングだと考えれば合点がいく」と話していました。

まあ、そういうこともあるかも知れないですね。

今日は、いつもの散歩に行ったら、ネコがいました。なでようと思ったら逃げてしまいました。

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