リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

読む価値のある本をご紹介

こんばんは。

今日は読む価値のある本について・・・

マイクロソフトの創業者で読書家として知られているビル・ゲイツ氏は、

毎年夏と冬に自身のブログでおすすめの本5冊を紹介しています。

今年も先月18日、この夏におすすめの5冊を発表しました。また、今回は自宅で過ごすことが多い人に向けて、それ以外にも ”読む価値のある本” やTV番組、映画を紹介しています。

目を通してみると、D・ミッチェル著 「クラウド・アトラス」、

R・アイガー著 「ディズニーCEOが実践する10の原理」、

J・バリー著 「グレート・インフルエンザ」 など、読んでみたい本が何冊もありました。

そんな ”読む価値のある本” のなかに、私もお気に入りで、いま読むのに最適な本があったのでご紹介したいと思います。

アンディ・ウイアー著 「火星の人」と エイモア・トールズ著 「モスクワの伯爵」です。

f:id:yasuhirokamei0912:20200624224600j:plain

f:id:yasuhirokamei0912:20200624224710j:plain

タイトルからは想像がつかないかもしれませんが、実は2冊には共通点がありまして。

「火星の人」は数年前に 『オデッセイ』のタイトルで映画化されていて、覚えている方も多いと思います。火星に一人ぼっちで置き去りにされたマット・ディモン演じる植物学者が、過酷な環境のなかで持っている知識を駆使して生き延びようと奮闘する姿を描いたSF映画です。

一方 『モスクワの伯爵』は、1917年のロシア革命で一気に運命が変わり、モスクワの高級ホテルに軟禁されてしまう貴族を描いた作品で、どちらも限られた環境で生きることを余儀なくさせられた人物が主人公。

これだけの情報だと、2作とも暗くて重いストーリーでは、と思うかもしれませんが、自分に降りかかった運命を呪い、嘆き悲しむ主人公ではなくて、あくまでも前向きというところも共通しています。

「モスクワの伯爵」 の主人公の伯爵は、ユーモアと教養があり、どんな情況でも紳士であることを忘れない魅力的な人物なんですね。

ホテルのスイートから屋根裏部屋に追いやられても、狭い部屋をなんとか心地よくしようと工夫を凝らし、日々の食事に楽しみを見出す。

どうすれば伯爵のような境地なれるのだろうか。実は物語のなか、 「自らの境遇の主人とならなければ、その人間は一生境遇の奴隷となる」 という言葉がたびたび登場するんです。

切ない中でも温かみを感じられ、「みんなの一番よいところを見てくれる」伯爵はとても魅力的で温かい人物であり、こころが洗われます。

 

伯爵の育ての親、大公の教えだ。伯爵は折にふれこの言葉を思い出し、 ”自らの境遇の主人” になるよう努めてきたのでしょう。

2冊とも約600ページとちょっと長いですが、長編だからこそ長いあいだ読書を楽しめるわけです。

いまコロナで、まだまだ遠出もできない情況だからこそ、

読書で火星へ、そして20世紀初頭のモスクワへの想いをめぐらせるのも楽しいですよ。読んだ後もなんだか爽やかで心地よい、おすすめのほんですよ。こんな人になりたいですね。

いかがですか?