ドリー・パートンの銅像を・・・いかが
https://www.youtube.com/watch?v=L0eeSoU35wM
アメリカの政治専門誌 「The Hill」 ウェブサイトに
「Thousands sign petition to replace Confedrate statues in Tennessee with Dolly Parton」
という記事が6月15日付けで掲載されました。
これによると、 「テネシー州にある南軍の銅像を撤去して、替わりにカントリーミュージックの大御所であるドリー・パートンの銅像を建てよう」
という署名活動が行なわれ、4日間で5000を超える署名が集まったらしです。
アメリカで黒人男性が死亡した事件を受けて、人種差別への抗議が各地で続くなかで植民地主義の歴史がある欧米諸国では、奴隷貿易や人種差別と関りの深い人物の銅像の撤去を求める動きが相次いでいるからです。
このニュースもその一つです。
テネシー州には南北戦争時代にピロー砦で捕虜の黒人兵虐殺を命じた南軍のネイサン・ベッドフォード・フォレスト将軍を顕彰する銅像があります。
白人至上主義団体クー・クラックス・クランの創設者でもあって、銅像の撤去を求める動きが起こるのは自然の成り行きかもしれません。
ただ不可解なことが、なぜここで唐突に
日本に例えると 「かつてのお色気路線で注目された往年の大物演歌歌手」のような人物で、驚きを隠せないですね。
思い当たるとすれば、テネシー州が彼女の出身地で、カントリーミュージックの本場でもあることぐらいですか。
いずれにせよ、きな臭いニュースが続く中で一服の清涼剤ですね。
ドリー・パートンはアメリカのカントリーミュージックの世界では最も称賛されている女性歌手の一人。
1967年の歌手デビューから50年以上も現役で、1999年にカントリーミュージックの殿堂入りを果たして、数々の賞を総ナメにしています。
代表曲は 「I Wiil Always Love You 」 や 「Jolene」 「9 to 5」が有名ですね。
「I Wiil Always Love You 」 はホイットニー・ヒューストンが映画 「ボディガード」でカバーし、日本の若い世代にも聞き覚えがあるでしょう。
また、彼女のグラマラスな容姿も話題になって、バニーガール姿でPLAYBOY誌の表紙を飾ったこともあります。
ただその一方で、実業家として故郷のテネシー州でテーマパーク 「ドリーウッド」 を経営して、地元の雇用に貢献しました。また、慈善家としても活躍し、ドリーウッド基金から世界中の子供たちに毎年1千万ド冊以上の本を無料でプレゼントしています。
最近では、新型コロナウイルスの治療法を研究する病院に100万ドル(約1億円)を寄付したとされました。
歴史的銅像撤去の是非はさておき、彼女の地域社会への貢献を地元の人たちが歓迎して、銅像を建てて顕彰したいという素朴な気持ちは分からないでもないですね。
あとは彼女自身がそれを望むかどうか。
さて、どんな銅像ができるのでしょう・・・。