リョウガのページ

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中島みゆきの「糸」のように・・・

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こんばんは。

 

今日は、中島みゆきさんの珠玉名曲 「糸」 について

着想を得た映画作品 『糸』 について・・・

 

新型コロナウイルスの影響で4月の公開が長らく延期されていましたが、ここにきてようやく8月21日に公開されることが決定・告知されました。

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「糸」 はもともと彼女が知人の結婚を祝福し、人を糸に見立て男女の出逢い、愛、人生を歌った曲、1998年にリリース。

その後、歌に込められた深い想いがジワリと染み込むように伝わって、本人のみならず多くのシンガーによって歌い継がれるようになり、音楽の教科書にも掲載されています。

 

「縦の糸はあなた  横の糸は私  織り成す布はいつか誰かを暖めうるのかもしれないー」。

人を糸にたとえ、別の糸と出遭う事で 「布」 という新しい形になり、この新しい形になり、この新しい形が誰かを暖め、優しさや愛になりうる。

そして、個人的には、歌詞の素晴らしさのみならず、漢字が持つ素晴らしさにも改めて気づくきっかけになった。

糸へんで作られる言葉、漢字たち。

昔から糸と人々の生活には密接なつながりがあって、糸へんの漢字には日々の暮らしにまつわる言葉が多くみられます。

糸を同じ方向に揃えることから、糸の方で 「紡ぐ」 。

衣服の破れなどを補修する、すなわち糸を善くすることで 「善う」。

「糸を練る」 といえば、糸を煮詰めて柔らかくすることを意味するが、考えを煮詰めることも 「練る」 という。

今、これを書いている行為も糸へんに関係しています。

全体の構成・考えを練り、言葉を綴り、文章を「編集」する。

「編集」 もそうですが、組織、統括、集約、これらの言葉は ”まとまり” を意味します。

糸へんが使われる所以は、糸を束ねるところにあるのでしょう。

 

そして人と人との出逢い。糸と糸が逢う事で 「縫う」。

糸に吉で 「結」 となり、結ぶ、結合、団結と人と人とのつながりを意味する。

どうして 「吉」 なのかというと、吉の字は幸福を暗示するから、福を結んで 「結婚」 となるわけですね。

 

糸へんに冬で 「終」。 冬は四季の終わりを意味します。終という字は、糸が切れるような終わりを意味するのではなくて、終わりの次にある始まり、 ”春” を意味するから、糸へんに冬があてられたとも考えれれます。

 

春は出逢いの季節といいますが、今年はそれが叶わなかった人も多かったに違いない。

そして、アフターコロナの世界は、出逢いの形すら変えてしまうかも知れません。

それでも「逢うべき糸に出遭えることを、 人は仕合せと呼びますー」は、人が生きている限り、いつまでも受け「継」がれていくことでしょう・・・。