リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

 日本には世界で一番「安全な水」がありますが、「危険な水」もります。

1986年(昭和61年)から日本で販売を開始した 「ボルビイック」 の販売が12月末の出荷をもって終わります。

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ボルヴィックは、フランスのナチュラルミネラルウォーターブランドで、 「エビアン」 とともにダノングループ製品。

製造委託契約の終了に伴うものとの事ですが、実際は販売不振によるものらしいんです。硬水、軟水、海洋深層水・・・、スーパー、ネット通販などなど、一体国内だけで何種類のミネラルウォーターが売られいるのか、過当競争は言うまでもありません。

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日本では、1884年(明治17年)炭酸泉を瓶詰めにした 『鉱泉 平野水』 が発売、1885年(明治18年) に明治屋が権利を得て 『三ツ矢印 平野水』 としてそれ以外の地域にも発売したのが始まりで、炭酸を含まないものは、1929年(昭和4年)に堀内合名会社 (現 冨士ミネラルウオーター㈱)が 『日本エビアン』 として発売したのが始まりです。

 

1980年代後半から輸入製品が急増したことで、水道水に変わる安全な飲み水として一般化。

特に、都市圏では水道水のカビ臭さや残留塩素の臭い (いわゆる「カルキ臭い」) が敬遠されて、普及率が伸びました。

また、安全・健康志向の高まりがそでに拍車をかけたことで、子供たちが部活の休憩中に我先にと、校庭にある冷水器や集合蛇口に駆け出していた光景はもう見られなくなりました。

 

余談ですが、私の子供の頃は、田舎のおじいさんの家に行くと井戸水が普通に生活水として利用されていて、夏場は水道水より冷たく、変な臭いも感じないため、 「身体に良さそう」 とガブガブ飲んでいた記憶があります。

だけど、今では、それがピロリ菌の感染源とも言われていて、数年前にピロリ菌検査を受けたことを覚えています。ちなみに院生でしたけど。

 

水質・汚水技術の向上で日本の水道水は世界でもトップクラスの安全性を誇り、普通に飲むこともできるのに、多くの家庭では、煮沸したり、浄水器や整水器なんかを取り付けたり、ミネラルウォーターを買ったりと、公共料金の水道代を払う以外にもお金を払って 「(より)安全な水」 を求めている。

そして、そんな 「安全な水」 を求めてやまない日本人に、台風や豪雨による水害をもたらしています。

当然、昔に比べて治水技術も上って、河川の監視体制や事前に避難訓練を行なうなど、対策はとられているものの、もはや聞き慣れた 

”100年に1度” の大雨の前ではなすすべもなく、被災地では安心・安全とはほど遠い日々が続いています。

再び記録的な豪雨に見舞われてた地区の被災者のご苦労は如何ほどばかりか、心よりお見舞い申し上げます。

 

みずみずしい稲穂が実るとうい意味から、瑞穂の国とも言われた日本。世界のどの国よりも 「安全は水」 を手にすることができる日本。

しかし、常に 「危険な水」 からの脅威にさらされているもの水害大国、日本です。

今一度、 「安全な水」 が備蓄できているかを確認し、

「危険な水」 などの天災から身を守る準備はしておきましょう。