リョウガのページ

小さな嬉しいことを発見する、今話題のことを思う

横浜のサグラダ・ファミリアに思うこと

こんばんは。

 

去る6月24日、 JR横浜西口に直結する新駅ビル 「JR横浜タワー」 が開業しました。

f:id:yasuhirokamei0912:20200717225231j:plain

横浜の新しいランドマークの誕生です。

地上26階建て、延床面積約9万8000㎡となる高層複合ビルで、

地下1階~地下3階はグルメ専門の 「CIAL(シアル)横浜」。

1階~10階はファッション中心に115店舗が入る商業施設 「ニュウマン横浜」。

8~10階は9スクリーン・1230席のシネコン 「T・ジョイ横浜」。

12階~26階はオフィスフロアとなっています。

新型コロナウイルス感染拡大のため開業を延期していましたが、緊急事態宣言の解除を受けて、このほど晴れて全面開業運びとなりました。

また、横浜タワーの完成に伴い、駅利用客を悩ませていた地下中央自由通路にある通称 ”馬の背” が解消された。

改札から西口の地下街やバスターミナルへ向かうこの地下通路には、途中で馬の鞍のように地上1階の高さになる部分があったんです。

そこを階段で一旦上ってから再び下らなければならず、大変不便でした。

f:id:yasuhirokamei0912:20200717225011j:plain

これをもって ”横浜のサグラダ・ファミリア” と揶揄されてきた横浜駅の工事もようやく完成かと思いきや、そうは問屋が卸さない。

横浜市が計画する横浜駅周辺大改造計画 「エキサイトよこはま」 の完成は2030年ごろを予定していて、まだ10年も先の話になりそうなんですね。

横浜駅ではこれまで、常にどこかで工事が続けられてきました。

1950年代に始まった西口開発に端を発し、新路線の建設や輸送改善で工事を繰り返して、拡張・高層化が継続的に勧められてきた。

工事は70年間も際限なく続けられて、今や6事業者の路線が乗り入れる巨大ターミナルとなっています。

ある場所で工事が終わったかと思えば、また別の場所で工事が始まるという具合に、いつまでたっても工事が終わらなかった。

横浜がスペイン・バルセロナの未完の教会サグラダ・ファミリアに擬せる所です。

ところが、ここにきて本家本元のサグラダ・ファミリアの完成予定が急速に早まり、2026年には横浜駅よりも先に完成してしまいそうなんです。

サグラダ・ファミリアは1882年に着工しましたが、財政難に加えて、大規模かつ複雑な形状であったために、完成までに300年以上かかるとされてきました。

しかし、近年は観光収入の増加や3Dプリンターなどの最新建築技術が導入され工期が飛躍的に短縮されて、着工から144年で竣工の見込みとなっています。

 

果たして、横浜駅は 「エキサイトよこはま22」 の完成で 「最終形態」 に到達することができるのでしょうか。

その頃にはまたどこかが老朽化して建て替えが必要になってくるかもしれませんね。

本末転倒かもしれませんが、この際いっそのこと、今後も永遠に工事を続け、 「100年を越える未完の駅」 としてギネスや世界遺産登録にチャレンジしてみてはいかかでしょうか。