リョウガのページ

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EV自動車で有名なテスラのイーロンマスクのスペースXの快挙

こんばんは。

コロナ禍で大不況に入っているのに、株価だけは上昇しています。

特に、アメリカのナスダックはコロナ前を軽々と更新しています。

その中で、注目するのは、EV自動車で有名なステラですね。

何と、現在の時価総額は日本の自動車メーカー9社を合わせた額よりも大きくなっています。恐ろしい金額です。

そのEV車テスラで有名な社長イーロン・マスクの宇宙開発事業 

「スペースX」 が開発したロケット 「ファルコン9」は、打ち上げ後に切り離した第1段ロケットが自動的に地上へ垂直着陸するんです。

これを動画で見たときは驚きました。まるで昔の特撮映画。

空中での姿勢制御や推力調整、着地点への誘導はかなり高い技術です。

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スペースXでは、回収したロケットの再使用でコストを通常の100分の1に削減すると豪語しています。

本当はロケットエンジンが自前なのが低コストのい秘密。

 

民間企業であるスペースXの参入で、凋落著しいアメリカの宇宙開発に希望が見えてきました。アメリカは金食い虫のスペースシャトルに固着しすぎたせいで、ロケット打ち上げ実績でロシアや中国に追い越されてしまいました。

エンジンの開発も停滞し、ロシア製RD-180をライセンス生産する有様です。

スペースシャトルは、使い捨て消耗品のロケットに代わり、地上と宇宙を何度も往復できる耐久消費財として開発されました。

ところが運用コストが膨張し、1トンのい人工衛星を打ち上げるのに2500万ドルを必要としました。

ロシアや中国のロケットなら300万~600万ドルで済むところ。

また当初は毎週1回の打ち上げを予定していたが、1981年から2011年までの30年間に打ち上げたのは、5機の運用で延べ135回。

12週間に1回に過ぎなかった。

墜落事故も多発して、肥大化したNASAの官僚機構では対策もままならず、スペースシャトル計画は中止に追い込まれました。

 

その後、米政府は退役した余剰の大陸間弾道弾を打ち上げロケットに転用すべく、ロッキード・マーチンのアトラスとボーイングのデルタに性能向上とコスト削減を要求し、両社に30億ドルずつ資金援助を行なった。

軍事機密がからむとはいえ、政府に手厚く保護されたぬるま湯で、コストダウンも技術革新もできるはずがありません。

このようなアメリカの特殊な利権構造を 「軍産複合体」 といいます。

 

そして2006年、国防総省のてこ入れでロッキード・マーチンボーイングの宇宙部門を統合した合併事業、ULA(United Launch Alliance)社が発足しました。

これに噛み付いたのがイーロン・マスクなんです。

彼はこれを反トラスト法違反として提訴しました。

ULA社だけに独占的に随時契約・発注するのは違法だという。

スペースXはULA社の向こうを張って、低コスト化と信頼性向上に努めて、ISS国際宇宙ステーションに貨物を補給する商業軌道輸送サービスをNASAと契約。

軍事衛星の打ち上げにも参入しました。

そして今年5月30日、ISSに宇宙飛行士を送り込み、ついに世界初の民間ロケットによる有人飛行の快挙を成し遂げました。

もはやスペースX抜きにして、アメリカの宇宙開発は語れなくなってしまったようですね。