カルーセルエルドラドって知っていますか。
カルーセルエルドラド
水と緑の遊園地 「としまえん」が、今日をもって閉園した。
1926年の開業から数えておよそ95年、どれほどの人が足を運び、
笑い、そして愛されてきたことだろうか。
時代の流れとは分かっていてながらも、なんと寂しい限りだ。
そんな歴史を持つとしまえんのシンボルに一つがメリーゴーランド
「カルーセルエルドラド」。
といっても、としまえんで生まれたアトラクションではありません。
製作国はドイツ。
1907年に作られて同年にミュンヘンのオクトーバフェストにて初披露されて、 「トロットワール・ルーラン」(動く歩道)」 と呼ばれる。
スティープルチェイスに渡ると、 「エルドラド」 (スペイン語で、 ”黄金郷” を意味する)の名称で1964年の閉園までコニーアイランドの名物として多くの人々を楽しませた。
ちなみに、木造のカルーセルすべてが手彫りされたもので、
製作当時に全盛だったアールヌーボー様式の豪華な彫刻作品で埋め尽くされていて、現在でも大変な価値を持ったものと評価されている。
スティープルチェイスの閉園後、エルドラドは解体され倉庫に収められるが、エルドラドの噂を聞きつけたとしまえんが購入し、日本にやって来たのは、1969年。
その後、専門家の監修による修復作業を経て製作当時の姿に復元され、息を吹き返えされた馬たちは、
1971年4月3日から再び、多くの人を楽しませるために休むことなく回り続けてきたのだ。
日本人の生活に大きな影響を与えたとして2010年には 「機械遺産」
にも認定されたカルーセルエルドラド。
としまえんの閉店が検討されているとの報道がなされるようになると、
カルーセルエルドラドに乗れなくなることへの悲観の声が相次いで、
練馬区議会も6月に 「歴史的に貴重な機械遺産であるカルーセルエルドラドを練馬城址公園に残すこと」 などを明記した意見書を小池知事に提出することを可決したというから、その価値がわかるだろう。
なお、としまえんの跡地には、2023年に 「ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京 - メイキング・オブハリーポッター」がオープンする。
映画 「ハリーポッター」 シリーズで実際に使用された衣装や小道具が展示され、撮影の舞台裏が体験できるとのことらしい。
すでにロンドンでも同様の施設があるので、同シリーズの世界観を味わえることができる2番目のテーマパークとなる。
形は変わっても、そこにある笑顔は変わらない、
そんな場所になっていくことを願ってやまみません。
私も一度は行ってみたいと今から楽しみにしているんですが、
テーマパークを存分に味わうためにも、ますは途中で断念している
映画版の続きを観終えておくことにしよう。