テレビで「鬼滅の刃」を見ながら思った事。
先週と今週(今晩)に渡って、
「鬼滅の刃」をみてしまった。
人気の秘密を垣間見るような出来栄えで
大人も引きつけられるのがよく分かります。
テレビで人気アニメをやる事は、インパクトが大きいですね。
テレビといえば、9月は番組編成期になりますが、
テレビの人気や長寿番組が終了するというニュースが相次いでいますね。
「日本のテレビ、9月から崩壊が本格化します」。
これは経済評論家の渡邊哲也氏が半年以上前の2月18日に
発信したツイートの内容でした。
テレビ局の優秀なプロデユーサーやディレクターがネットフリックスや
huluなどの映像配信サービスに多額の報酬で引き抜かれいるのだそうだ。
真偽は定かではないんですが、もし本当なら驚きを隠しきれない。
テレビ局の社員は一般に高給取りとされています。民法業界の平均年収は数年前まで約1300万円でした。
日本のサラリーマンの平均年収400万円台の3倍です。
しかし近年、テレビ局の業績不振で1000万円程度に減少しているらしく、
新興のインターネット映像配信サービスから海外市場の3000万~5000万円を提示されたら誰でも転職を考えるでしょう。
渡邊氏はテレビ局の経営悪化について次のように説明していました。
「キー局がサイマル放送(インターネットなど別の媒体で番組を同時放送すること)を進めたため地方局がだめになり、キー局にも中継料が入らなくなってしまいました。
テレビ番組の中でも報道とバラエティが厳しい。
特に報道番組はアニメやドラマの様に(DVDなどで)再販ができない。
生放送が多いためスタッフも必要でお金もかかる。
垂れ流し商材であるためクレームになりやすく、スポンサーがつかない」
4K・8K放送の投資も経営を圧迫している様です。
テレビ局の劣化が目立ち始めたのは東日本大震災の頃からでしょうか
震災を機にスポンサー企業が広告宣伝費を削減したため、
テレビ局が独自に面白い番組を制作する力が無くなったのです。
テレビは既に視聴者から飽きられ、若者のテレビ離れが加速している。
出演タレントは震災前と代わり映えせず新鮮味が無い。
バラエティ番組では他人を笑う低俗なネタを垂れ流すのみ。
事実報道とシリアスな解説に徹すべきニュース番組も軽薄な
バラエティショーと化した。
自分で取材せずネット動画を使いまわし、「やらせ」も横行している。
ドラマはアイドルの学芸会レベル。
深夜アニメも粗製濫造(そせいらんぞう)・(質の低い・まねした製品をむやみにたくさん作ること)で見るに堪えない。
所詮タダで視聴できる番組にロクなものはないんです。
料金が高くても豊富で良質なオリジナル作品を独占配信していくれる
ネットフリックスにかなうはずが無い。
今日のテレビ局内部は腐敗していると聞きます。
番組の制作は下請けに丸投げされ、制作費がピンはねされていく構造にあるらしい。
末端の制作会社の労働環境は劣悪だといいます。
コロナ禍にあってリモート収録を強いられ、これまでの番組作りが
通用しなくなった。
仕事がなくなった俳優の自殺も相次ぐ。
今のテレビ業界から人材まで去ってしまったら
一体何が残るのだろうか。
なんて、「鬼滅の刃」を見ながら思っていました。
でも「鬼滅の刃」はオリジナリティがあって面白い。・・・