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新型コロナの影響で、企業の倒産が増えてきています。

「技の伝承」

新型コロナの影響で、企業の倒産が増えてきていますね。

以前は、減少していたにも関わらず、大企業の業績も悪化、

社員の大量解雇や出向がさかんに行なわれてることは、今の経済の状態がいかに悪いかを物語っています。

企業努力は、頑張っているのに、環境の影響で、誰も悪くないのに、数字がどんどん下がってどうしたらよいものかと、とても心配ですね。

おそらく、あと1、2年後までは、続くでしょう。それに耐えられる企業はどれほどあるか・・・。

じわじわ増え続ける「コロナ倒産」への危惧|社会保険労務士 岩本浩一 ...

新型コロナウイルス関連倒産」は436件発生|TDBのプレスリリース

 

 

こんな状況に対して

数年前に、会社の関係でセミナーに参加した時のこと。

講師が 「技の伝承」 の重要性を繰り返し力説していました。

要は、企業審査にしても、債権回収にしても、世代間・部署間の

ノウハウ継承の有無・成否によって、事故率や債権回収などが変動し、引いては業績にも影響してくる、という話だった。

 

当時の状況を振り返ってみると、企業の倒産件数は減少傾向が続いていたし、規模も小型が大多数を占めていました。

リーマンショック後の2009年12月にいわゆる中小企業金円滑化法が

施行されて、2013年3月の終了後もその理念がある程度守られてきた事が大きかった。

とりあえず、目先の資金繰りさえ何とか都合が付けば、倒産は回避することが出来からです。

与信事故が減少したことは大いに結構なことですが、一方ではギリギリの審査、切羽詰った経過観測、法的申請時における瞬時の対応、

回収現場での機微など、従前であれば当たり前に出くわしていた事態も同時に減少して、危機意識や状況に応じた対応力も低下していたことは否めない。この間に起きた顕著な現象としては、審査部門のアウトソーシング化の進行、人員や予算の削減などである。

熟練のベテランは静かに会社を去って、実働部隊の壮年は腕の見せ所を失って、与信管理とは無関係の他部署に異動していく。

当然、社内では与信管理に関する特殊な ”技” の引継ぎも行なわれたと思うが、今もなお継続する (見た目)平穏は時代にあっては、その ”技”も出しようが無く、錆び付こうとしている。

驚くべきことに、多数の取引先を抱える大企業でさえも、倒産経験がほとんどない与信管理部門・営業部門の若手・中堅社員がいるという。

とある企業の若手は 「倒産が怖い」 「その時・その後に何をしたらいいか実は良く知らない」と話す。

それを聞いて、昔の案件をもう一度研究したらどうかなどのアドバイスををする。繋がりが残っておれば、担当者などに直接話を聞きに行くのも良い。昔ながらの与信マンは武勇伝なり失敗談なりを嬉々として話すものです。先人たちの苦難の軌跡を追体験すれば、自ずと ”技”も多少なりとも吸収できるというもの。

集積されてデータによる分析はもちろん有用ではあるが、与信管理には肌感覚も同じくらい重要。

この先、残念ながら企業倒産は増加に転じていく可能性が高い。

”技” を持つ社員の有無がより重要になってくる。