今年の 「流行語大賞」 の異変について
みなさん、今年も後少しとなった感を思わせるイベントのノミネートが行なわれました。・・・
先日、年末の恒例行事の一つとして認知されている
「流行語大賞」 のノミネート30語が発表されました。
1984年から始まって今年で37回を迎えますが、
個人的には少々食傷気味ですが、また賞の意味や意義についても
しっくりこななくなっているのですが、まあ、あまり深く考えないで、
バラエティーの一つくらいの感じで見るのが正解かも。
なお、大賞の発表は毎年12月1日(土・日曜日は次の平日)
に決まっています。
過去の流行語大賞を見返してみると、確かに覚えているものも一部あるんですが、多くの用語は忘れていた、あるいは知らない言葉が並んでいる。
昨年のトップテンでさえも、半分以上をソラで思い出せる方は少数派ではないでしょうか。
記念すべき1回目の金賞2作 「オシンドローム」(新語)、
「まるきん、まるび」(流行語) に至っては、覚えていないどころか、
もはや何のことかサッパリわからなかったですね。・・・
改めて眺めてみると、今日までに定着した用語はほんの一部であって、流行とはかくも移ろいやすいものだと、変なところで実感しました。
さて、今年のノミネート語を見ると、例年とはやはり少し様子が違っていますね。
「アベノマスク」 「3密」 「ソーシャルディスタンス」 「濃厚接触者」 など、コロナ関連の用語がズラリと並んでいます。
振り返ってもコロナに始まりコロナに終わる1年になりそうなのだから
当然といえば当然でしょうか。
ただ、確かに必要に迫られたこともあって言葉自体の利用頻度が
高まったことは事実ですが、果たしてこれが 「流行語」 と言えるのかと疑問は残ります。
コロナ関連以外では、人気ゲームシリーズ 「あつまれどうぶつの森」の 「あつ森」、
そして、老若男女問わず、一大ブームメントを起こしているアニメ作品
「鬼滅の刃」 もノミネートされていますね。
また、常連となったお笑い界からのノミネートは 「時を戻そう」(ぺこぱ)、「まあ~ねえ~」(ぼる塾)など。
これからの用語は、暗く沈んでしまった雰囲気に一服の清涼剤となるんでしょうか。
あとは、直接発したことも、耳にしたこともない 「カゴパク」(レジ袋の有料化でスーパーのカゴを持って帰ること)、
「アマビエ」(疾病を治めるという謎の妖怪)など。
これからは若者の間では普通に交わされているんでしょう。
年々広がる世代ギャップは如何ともし難いですね。・・・
時代を反映する(とも言われている) 「流行語大賞」。
来年はコロナ禍の終焉や景気回復を示すような前向きな用語が
ノミネートされている、そんな世の中であることをお願いしたいものですね。