今年の漢字 は 「密」 でしょうと予想します。
先日、今年の 「流行語大賞」 の予想を取り上げましたが、
年末のもう一つの風物詩になっているのが、
「今年の漢字」。
日本漢字能力検定協会が今年最も印象に残った漢字1文字を
一般から公募して、その集計結果を清水寺僧侶が大きな筆で
エイヤッと書いて発表する、あれのことです。
さて、今年の漢字には何が選ばれるのでしょうか?
昨年の ”令” (新元号から)や、
一昨年の”災” (自然災害多発)、
その前年の ”北” (北朝鮮の脅威)、
さらにその前年の ”金” (リオ五輪で金メダルラッシュ)は比較的予想がしやすかった。
そして、今年もどうも簡単に予想がつきそうです。
ありきたりですが、私は 「密」 と予想します。
恐らく、これを読んでいるみなさんもの大方が同じ文字が頭に浮かぶんではないでしょうか。
残念ながら、今年は新型コロナウイルス一色の年になりそうです。
緊急事態宣言の解除を境に収束の期待も高まったんですが、
ここに来て、第2波とも第3波とも叫ばれるように再び猛烈な勢いで感染拡大が加速。
寒さの影響や Go toキャンペーンの弊害など様々な原因が叫ばれていますが、いずれにしても楽しい年末年始を過ごせる望みは残念ながら大きく薄らいだといっていいでしょう。
「流行語大賞」も、ノミネート言語の多くがコロナ関連になることが予想されますね。
事前に予測できるような類のものではないんですが、まさか昨年のこの時期に、来年は 「密閉」 「密集」 「密接」 がこれほど人類にとってマイナス材料なり、敬遠される言葉になろうとは誰も思い描けなかったでしょう。
本来ならば、そろそろ忘年会のスケジュールや年末年始の休暇を利用してのお楽しみに心が弾むところですが、このままではどれもこれも控えなければならない。
先ごろ、政府の新型コロナウイルス対策分科会が感染予防対策として、年末年始の休暇を1月11日までの延長や分散を求める提言をしたことが話題になりました。
また年始を迎えるにあたり必須事項ともいえる 「初詣」 も三が日ではなく、前倒しして行なう幸先詣(さいさきもうで) を呼びかける動きも広がっています。
だけど、分散以前にそもそも 「行かない」 ことも選択肢の一つとして真剣に考えなければならなくなろうとは。・・・
確かに、新年早々に罹患(りかん)して、仕事始めから隔離されてのテレワークなんかや、会社、個人ともども考えたくない事態です。
コロナ禍による様々な悪影響を 「夢」 の漢字一文字で片付けられたらと、所詮儚い事を思わずにはいられませんね。
早く終息して欲しいものです。・・・