「 JJ 」 終了・・・・。がもたらすファッション業界の衝撃 寂しい。
「 JJ 」 終了・・・・。
女子大生のバイブル的存在だったファッション誌 「JJ」 が、
12月23日発売の2021年2月号をもって月刊の定期発行を終了します。 (以後不定期刊)・・・
「JJ」の創刊は1975年4月。
80年代女子大生ブームやバブル期のブランドブームを牽引した
コンサバ系ファッション誌です。
懐かしいですが、私の大学(渋谷)も当時はこうした女子大生がいっぱいいました。何だか懐かしい。
JJに追随して多くのファッション誌が創刊されました。JJはどちらかと言うと上品なお嬢様だったんですが、「Can Can」 は甘めのカワイイ系、
国際色豊かなギャル系の「ViVI」、 フェミニン系の 「Ray」 などがあります。
これらはJJの赤いロゴを真似したことから 「赤文字系」 なんて呼ばれ、一時代を築き上げました。近年はファッションの多様化やファスト化もあって、赤文字系の衰退は否めなかったが、それでも突然のJJ終了のニュースは衝撃的です。
また、11月30日にはSHIBUYA109のセシルマクビーが閉店し、
33年の歴史に幕を下ろしました。109ナンバーワンの王道ギャルブランドの最後の実店舗でした。セシルはJJよりむしろCanCanの方に多く載っていた気がします。
このニュースは、日本経済が終焉に向かう一つの象徴のようにも映ります。日本全体が貧乏になって若い女性がファッションどころではなくなってくるようなきがします。特に今年はコロナ禍が追い打ちとなって、
壊滅的な打撃となってしまいました。
JJの読者層やセシルマクビーの購買層は、公告・放送業界のマーケティング用語でいうF1層(20~34歳までの女性)に該当します。
新しいトレンドに敏感で消費意欲の旺盛な世代です。
海外旅行やブランド品を好んで、自己投資を惜しまない。
日本の消費の主体である女性たちがファッションにお金をかけなくなってしまったのですから、経済が回るはずがない。
紙媒体の本が売れなくなったのも、ネットの影響だけではないと思います。ファッションに興味が無くなってしまった以上、電子媒体に変えても誰も読みはしないでしょう。
私の姪っ子は今年女子大生になったが、コロナ禍にあって大学にはほとんど通えず、リモート講義ばかりで憧れのキャンパスライフを全然エンジョイできていないらしいんです。サークルも合コンもないので、オシャレな洋服を買っても着る機会が無い。
地方出身で寮生活の学生は親の仕送りもバイトもままならず、学費や生活費を捻出するために、100均の化粧品やユニクロで我慢している。
オシャレに敏感な世代がブランド品を買えなくなってしまったらオシマイです。彼女らの母親が現役の女子大生だった頃のように、赤文字系ファッションを着て街を闊歩するなんて夢のまた夢。
残念ながらこれが日本の現実です。
40年以上も女子大生のファッションをリードしてきたJJの月刊終了は、
それほどの大きな出来事だといえるでしょう。