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安倍元首相から見る、通用しない「嘘も方便」 

三国志 第一部 英雄たちの夜明けの動画視聴・あらすじ | U-NEXT

三国志の英雄、曹操(そうそう)

に有名な逸話があります。

曹操が行軍中、道に迷い、兵士たちがのどの渇きを訴え始めた。

そこで曹操は 「前方に梅の林がある。sこで梅を食べて渇きを癒せ」

と言ったところ、兵士たちは口に唾液が生じて、一時的に渇きをしのぐ

ことが出来たという話。

「梅林止渇」(ばいりんしかつ)という4文字熟語としてあり、別のものを使って、その場をしのぐといった意味に使われています。

しかし、この話、前方に梅があって、梅の実がなっているというのは嘘。

曹操は兵士を救うための嘘をついたのである。

 

嘘をつくことは悪いことではあるが、時と場合によっては、嘘も仕方ない、「嘘も方便」と嘘を肯定的に言われたりします。

嘘も方便の由来は仏教といわれ、諸説あるが、その一つは三車火宅(さんしゃかたく)。

長者の家で子供たちが遊んでいて、火事になったが、子供たちは気付かない。逃げるようにいっても聞かない。

そこで長者は家の外にお前たちが欲しがっている羊と鹿と牛の三つの車があつと言って連れ出すことに成功した。

嘘も方便は、誰かが救われる磯を言い、自分の利益のために嘘をつくことが許されるというものではない。

 

江戸時代の名老家、恩田木工(もく)が藩の財政の建て直しに当たって、まず最初に言ったのは 

「手前義、第一、向後虚言(うそ)を一切言わざるつもり故・・・」。

虚言を一切言わない姿勢が人々の信頼を得、財政再建を成功に導く。

また 「町人常の道」 は「虚言をつかぬよう守れば其信の中に町人相応の礼もおのずからそなわるべし」、正直で嘘をつかず、約束を守ることが商売繁盛の基と説いている。

 

江戸の武士、商人だけでなく、現代においても嘘をつかないことが信頼の基となる。ましてや組織のリーダーともなればなおさらである。

安倍元首相の桜を見る会の懇親会での嘘が数々報じられています。

秘書の嘘の報告を安倍氏が受け(これも本当かどうかわからない・・・)

国会で嘘の答弁をし、それを追認し、官房長官だった菅総理も嘘を並べたようです。

安倍晋三前首相の桜疑惑、不起訴で調整とNHK!公設第1秘書の略式起訴 ...

 

「一つの嘘を守るために十の嘘が必要となる」

「10の部下を持つ人間が嘘をつくと10人の嘘つきが誕生する」という言葉がある。

企業の嘘、粉飾決算は 「一度嘘をつくと、そのうち何倍かになって数字が暴かれ出し嘘が膨らんでいく」といわれる。

嘘を指示した上司の下で嘘に手を染める部下が何人も生まれ、嘘つきたちの心は病んでいく。政治家も経営者も自分の利益を守るため「嘘も方便」は通用しない。